F1テスト《最終日》赤旗スタート、フェラーリとメルセデスが最速更新合戦
2023年のF1プレシーズンテスト、最終3日目午前のセッション開始から1時間半余りが経過した。フェラーリとメルセデスが互いに最速を塗り替え合い、早くも本テスト最速タイムが更新された。
グリーンライトの点灯と共にフェリペ・ドルゴビッチ(アストンマーチン)を先頭に各車、次々とコースへ向かっていったが、数分が経過したところでセルジオ・ペレス駆るレッドブルRB19からセンサーが脱落。回収のために赤旗が振られた。
ドルゴビッチが先陣を切ったのは興味深い。自転車事故で手首を負傷したランス・ストロールは来週末の開幕バーレーンGPへの出場が危ぶまれており、代わって昨季F2王者がグランプリデビューを果たす可能性が高まっている。
開始40分、それまで順調に周回を重ねていたマクラーレンのルーキー、オスカー・ピアストリがターン9でスピンを喫した。おそらくは本テスト初のスピンだ。
Oscar Piastri has a BIG spinning moment out on track! 😳
The Australian driver recovers quickly to continue on #F1 #F1Testing pic.twitter.com/KPU7PB4Fvo
— Formula 1 (@F1) February 25, 2023
マクラーレンMCL60は再びホイール・ウィングレットに問題を抱えているようで、ガレージ内ではヒートガンを使って補修に取り組むメカニックの姿があった。
チームは「非常に些細な問題」であり、初戦に間に合うように対処する予定だと説明したが、スケジュールはタイトであり、来週の金曜までに必要パーツを設計、製造して空輸する時間はほとんどない。
半数のチームがこれまで殆ど、あるいは全く使ってこなかった柔らかいコンパウンドを装着。ショートランに取り組んでおり、早くもファステストが次々と塗り替えられる展開となっている。
まずは1時間を前に、ジョージ・ラッセルがC4コンパウンドを履いて1分31秒707をマーク。更にC5に履き替え、3日間を通しての最速となる1分31秒442を記録した。
するとシャルル・ルクレールがC4コンパウンドでラッセルよりも速い1分31秒024のベストタイムを叩き出し、セッションリーダーに躍り出た。
Pos | Driver | Team | Laps | Time | Gap | Tyre |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ルクレール | フェラーリ | 25 | 1:31.024 | 0.000 | C4 |
2 | ラッセル | メルセデス | 29 | 1:31.442 | 0.418 | C5 |
3 | ペレス | レッドブル | 35 | 1:32.459 | 1.435 | C3 |
4 | ドルゴヴィッチ | アストンマーチン | 23 | 1:32.478 | 1.454 | C5 |
5 | ガスリー | アルピーヌ | 23 | 1:32.726 | 1.702 | C3 |
6 | ヒュルケンベルグ | ハース | 34 | 1:33.329 | 2.305 | C3 |
7 | ピアストリ | マクラーレン | 25 | 1:33.655 | 2.631 | C3 |
8 | アルボン | ウィリアムズ | 25 | 1:35.206 | 4.182 | C2 |
9 | ボッタス | アルファロメオ | 43 | 1:38.156 | 7.132 | C3 |
10 | デ・フリース | アルファタウリ | 42 | 1:38.972 | 7.948 | C3 |
午前のセッションは日本時間20時15分まで行われる。午後にも4時間15分に渡るセッションが行われる。テストの模様はDAZNとフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。