蚊帳の外に置かれたハミルトン、決勝に向けて白旗「レッドブルやフェラーリと戦う立場にいない」
少なくとも予選を終えた現段階では、「ブラフをかけてはいない」としていたルイス・ハミルトンは嘘をついていなかったと言える。7度のF1王者はF1バーレーンGPでポール争いの蚊帳の外に置かれ、2009年以来のワーストとなる予選5番手に終わった。
予選に入ってなお、メルセデスW13は激しいポーパシングに見舞われていただけでなく、トップスピードという点でもライバルに見劣りしていた。レッドブルとフェラーリはコンマ6秒という遥か彼方にいた。
予選を終えたハミルトンは、フェラーリやレッドブルはシルバーアローとは「別次元」の存在だとして、決勝に向けて「アイツらはどっか行っちゃうよ! 僕らはあの連中と戦う立場にいないんだ」と白旗を挙げた。
過去の統計を紐解くと、バーレーンGPでトップ4圏外から優勝したドライバーはいない。
「彼らは昨日、レースペースという点で僕らより1秒前にいたわけで、僕の戦いの相手は後ろにいる連中になる。もちろん、できる限り速く前に出ようと頑張るけどね。でも、さっきも言ったように、彼らのパフォーマンスは僕らより遥か上なんだ」
とは言え、プレシーズンとこれまでの週末を通して苦労してきた事を思えば、5番手は大健闘と呼ぶべき結果だった。
「ホッとしてるなんて言うわけじゃないけど、概ね満足してるんだ。ここ数週間は苦戦したり、クルマに問題があったりと、ドライブするにはちょっと悪夢のような状況だったからね」
「でも、僕らはただひたすら集中して作業に取り組んできた。前向きに取り組んだみんなの事を誇りに思う」
「前にいる連中とは次元が違うから、予選で5位を獲得できたことには満足してる。フロントローには届かなかったけど、改善を続けて明日もベストを尽くすよ」
1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周で争う2022年F1バーレーングランプリ決勝レースは、日本時間3月20日(日)24時にスタートの時を迎える。