レッドブル・ホンダがF1第17戦アメリカGPで本田技研工業の高級車ブランド「アキュラ（Acura）」を掲げる可能性が高まってきた。セルジオ・ペレスは米国GPを前に行われたショーランで「アキュラ」を掲載したレーシングスーツを着用した。

イスタンブール・パークでの週末を終えたペレスは早々に渡米し、10月16日にアメリカ・テキサス州ダラスのハーウッド地区公道にて行われたレッドブル・ホンダのショーランに参加した。

チームが用意したのは今季型「RB16B」のリバリーを施した2011年型「RB7」で、ペレスはホンダではなくアキュラのロゴタイプとマークが掲げたレーシングスーツを着用してステアリングを握った。

噂ではサーキット・オブ・ジ・アメリカズ（COTA）での週末にレッドブルが、マックス・フェルスタッペンとペレスのレーシングスーツ及び、RB16Bのリアウイングにアキュラを掲げる見通しだと囁かれている。

自身初のレッドブル・ショーランを迎えたペレスは、レッドブルアスリートにして2輪のスペシャリストでもあるアーロン・コルトンと共に、この曲がりくねったダウンタウンを何度も往復して観客の喝采を浴びた。

プロモーションイベントを終えたペレスは「レッドブルのマシンでドーナツをするのは初めてだったけど本当に楽しかったし、誰にとっても忘れられない1日になったと思う」と語った。

「アメリカは僕が大好きな国だし、今日は観客からエネルギーをもらう事ができた。皆の笑顔が見れて本当に嬉しい。声援を送ってくれたファンの皆に感謝してる」

北米大陸及び中国、メキシコ、クウェートで販売されているアキュラは、1986年に米国で初めて展開された。販売の中心はアメリカで、ホンダにとっては自社の高級車ブランドをアピールする絶好の機会となる。

アキュラは今年、スポーツセダンの2代目新型「TLX」と2代目最終モデルの「NSX」に対して2008年の「TL」以来となる「タイプS」を蘇らせ、更には2022年に「インテグラ」を復活させるなど攻勢を強めている。

ホンダは以前にも何度かアキュラをF1に登場させている。

1980年代後半から90年代前半に掛けては、マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナとアラン・プロストがカナダを含む北米でのグランプリでバイザーにアキュラを掲げ、最近では2007年のカナダGPでホンダワークスのジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロが同じようにバイザーにロゴを付けた。

また2019年のインディカー・シリーズでは、伝統のロングビーチでメイヤーシャンク・レーシングがアキュラ・カラーのマシンで参戦した。アキュラがインディカーが登場したのは1994年以来、25年ぶりの事だった。

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