フェルスタッペン、残念で嬉しく重要な1勝「今日の真のウィナーはファン」雨に濡れ待ち続けた観客讃える
F1第12戦ベルギーGP決勝レースで自身初となるスパ・ウィナーに輝いたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは「今日の真のウィナーはファンだ」と述べ、長時間に渡って雨に濡れながらレース開始を待ち続けた観客を讃えた。
8月29日(日)にスパ・フランコルシャンで行われた決勝レースは大雨の影響で3時間超の赤旗中断を強いられ、ハーフポイントレースの成立要件となる2周をセーフティーカー先導下で消化し終了を迎えた。グリーンフラッグが振られる事はなかった。
この結果、ポールシッターのフェルスタッペンはスパ初優勝を飾って総獲得ポイントを199.5点に伸ばした。タイトル争いのライバル、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は3位で7.5ポイントを手にし、両者の差は3点にまで縮まった。
レースを終えたフェルスタッペンは「いつだって勝利は嬉しいものだし、ポイントを獲得する事は重要だけど、今日は誰もが望んでいない形になってしまった。ホンダとの50戦目であっただけに尚更残念だよ」と語った。
「結果的に、昨日ポールを獲った事が決定的になったわけだけど、大好きなこのサーキットで真っ当なレースができなかったのは凄く残念だ。でもこの状況じゃどうしようもない」
「レースを開始しようとした(現地)15時30分頃の方が幾らかコンディション的に良かったとも思うけど、それでも視界は本当に悪かったし、レースができなかった理由は理解できる」
「僕は先頭にいたからセーフティカーの後ろとは言え視界はだいぶマシだったけど、後ろの連中は何も見えなかったはずだし、そんな状況で仮に誰かがオー・ルージュでコースアウトしてコースに跳ね返ったりでもしたら、高速のTボーンクラッシュだってあり得たわけで、そんな事は誰も望んじゃいない」
「それにグリップもとんでもなく低かったし、午後を通してずっと雨が降り続けていたから全く改善していなかった」
「寒い風雨の中、サーキットでレースの開始をずっと待ち続けてくれていたファンを讃えたい。こういう状況で座って待ち続けるのは辛かったと思う。心から感謝してる。今日の真のウィナーはファンだ」
「これからもプッシュし続けてチャンピオンシップのリードを奪い返したい。クルマが良いから自信はあるし、まだ先は長いから、残りのシーズンでもできる限りのパフォーマンスを確実に引き出していかなきゃね」
ザントフォールト・サーキットを舞台とするフェルスタッペンにとっての初の母国レースとなる次戦オランダGPは9月3日のフリー走行1で幕を開ける。