アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが、2021年FIA-F1世界選手権第12戦ベルギーGPに先立って抱負を語った。

昨年のレースでガスリーは唯一、ハードタイヤを履いて12番グリッドについた。これは第1スティントを引っ張る戦略に基づく判断であったが、序盤にセーフティーカーが導入された事で大きな痛手となった。

1回目のピットストップを終えてポイント圏外の16番手にまで転落した。だがガスリーはこの後、怒涛のオーバーテイクを重ねてポイント圏内へと上り詰めていき、見事8位でチェッカーフラッグを受けた。世界のF1ファンたちは、この日のDriver of the Dayにガスリーを選んだ。

ハンガリーでの勢いを維持して後半戦をスタートさせたい

ピエール・ガスリー

次のグランプリまでの間はドライバー的に、直前のレース結果を振り返る期間なんだけど、ブダペストでのリザルトはシーズン前半戦を締め括る上で最高の結果だったから、おかげで夏休みを満喫できた。

何しろ予選では5番手と、トップの2チームを除けば1番手という非常に良いパフォーマンスが発揮できた。決勝レースではターン1の混乱を避けた事で後退するという、またも運に見放された展開になってしまい、予選での好結果を最大限に活かす事ができなかったけど、殆ど最後尾にまで転落したにも関わらず、見事に追い上げて5位でフィニッシュできた。

2台揃ってポイントを獲得できた事はチームにとって凄く大切なことだったし、僕個人としてもドライバーズランキング8位という凄く満足できる成果と共にサマーブレイクに入る事ができた。

ハンガリーでの週末を終えた後は直接スペインに行き、他のドライバーたちと会って楽しくリラックスした時間を過ごした。その後はフランスに戻って、幼少からの友人たちと過ごした。後半戦に向けての準備は問題ない！

スパでレースを再開できるのは嬉しい。ここは僕が大好きなお気に入りのコースだし、例年良い成績を残してきた場所だからね。

シングルシーターで初めて優勝したのがスパだったんだ。2019年とアントワーヌ（ユベール）との関係を忘れる事はできないけど、それを差し引いてもたくさんの良い思い出がある。レイアウトは信じられないほど素晴らしく、大抵の場合、良いレースを演出してくれる。

楽しい夏休みを過ごして十分に充電できた事だし、これから始まる非常に忙しい時期、トリプルヘッダーの初戦となる後半戦をハンガリーでの勢いと共にスタートさせたい。

シーズン後半戦の開始を告げるベルギーGPの舞台となるのは、カレンダー最長の1周7,004m、全19コーナーを有する伝統のスパ・フランコルシャンだ。

ドライコンディションで行われた昨年大会では、ルイス・ハミルトン（メルセデス）が僚友バルテリ・ボッタスを8.448秒引き離して通算89勝目を挙げた。3位表彰台にはマックス・フェルスタッペン（レッドブル・ホンダ）が滑り込んだ。

F1ベルギーGPは日本時間8月27日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。

F1ベルギーGP特集