手応え感じる角田裕毅、テストを通して着実に進化…最終日のパフォーマンスに期待
3月13日(土)に行われた2021年F1プレシーズン・バーレーンテスト2日目セッションを振り返った角田裕毅は、課題がある事を認めながらも自身が着実に成長してる実感があるとして、テスト最終日に「学んだ事の全てをまとめ上げられるようにしたい」と語った。
アルファタウリ・ホンダは午前に角田裕毅を、午後にピエール・ガスリーを起用する2名体制で2日目のテストに臨んだ。
昨夜の砂嵐から一転、晴天に恵まれたものの、土曜のサクヒールのコンディションは変わりやすく風も強かったため、午前を担当した角田裕毅は走りづらさを感じていたようだが、それでもなお自信を以てマシンを操れるようになってきているようだ。
1日を振り返った角田裕毅は「ドライビングという点では、コースに出る度に確実に進歩していると思います」と語った。
「特に風向きの変化という点で今日も天気が良くありませんでしたが、そのおかげで大いに勉強になりました」
「今はクルマを理解する事に取り組んでいて、様々なコンパウンドを履いて挙動を確認している最中です。僕のパフォーマンスはまだ完璧ではありませんが、テストの進捗には満足しています」
「走行を重ねる毎にクルマのダウンフォース・レベルへの理解も深まってきた事で、より自信を以て高速コーナーを走れるようになってきました」
「チームにとっても自分自身にとっても良い勉強になりますし、明日は学んだ事の全てをまとめ上げられるようにしたいと思っています」
チーフレース・エンジニアのジョナサン・エドルズは角田裕毅のこの日の取り組みについて「夜通し吹いていた強風のために午前は路面が非常に埃っぽくなっていた。とは言え、2、3時間に渡ってユーキと共に取り組んだエアロ・ランニングへの影響はなかった。昼休み前にセットアップ変更を行い、新品のソフト・コンパウンドを初めて試した。彼は良いパフォーマンスを見せ、半日のテストを終えて良い位置につけた」と説明した。
明日14日(日)は3日間に渡ったプレシーズンテストの最終日となる。アルファタウリ・ホンダは午前にガスリーを、午後に角田裕毅を起用し、3月28日の開幕戦を前にした最後の仕上げに取り掛かる。夕暮れ以降はC4やC5を履いての角田裕毅の予選ランが見られる事だろう。
初日をトップで締め括ったのはバルテリ・ボッタス(メルセデス)。2番手にはピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が0.124秒の僅差で続いた。3番手はランス・ストロール(アストンマーチン)という結果となった。
バーレーンテスト最終3日目は、日本時間3月14日(日)16時から午前のセッションが、同21時から午後のセッションがそれぞれ4時間に渡って開催される。テストの模様は2ヶ月無料キャンペーンを実施中のDAZNが生配信する。