F1ハンガリーGPのプレスカンファレンスに出席するメルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス
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1.4秒落ち…レッドブル・ホンダの遅さに驚愕するメルセデス「何にせよギャップが大きい」

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マックス・フェルスタッペンとアレックス・アルボンが期待外れのパフォーマンスに落胆しているように、メルセデスのドライバーたちもレッドブル・ホンダの遅さに驚愕している。

週末を通して喘ぎ続けてきたレッドブル・ホンダは、抜本的にセットアップを変更すべくカーフュー(夜間作業禁止令)を破って2日目に備えたが努力が報われる事はなく、フェルスタッペンは7番手、アルボンは13番手と、2人揃ってミッドフィールドに沈んだ。

昨シーズンの自身のタイムよりも1.1秒速いラップを刻み、通算90回目のポールポジションを獲得したルイス・ハミルトンは予選後の記者会見の中で、フェルスタッペンとのギャップが1.4秒に達していた事を聞かされ、驚きを隠そうとはしなかった。

「それは知らなかった。本当に大きなギャップだね。だって去年の彼らのペースを知ってるでしょ? 今週末のように落ち込むだなんて全く予想してなかったよ。ここはパワーサーキットじゃなくて、マシン、メカニカルグリップ、エアロパッケージが要求されるコースだし」

「僕は彼らが今日の結果以上に素晴らしいパッケージを持っていると思っていた。全員が素晴らしいラップをしたかどうかは分からないけど、いずれにしたってそれは大きな差だ」

隣に座っていたバルテリ・ボッタスの方が信じられない様子で「何か問題があったのでは?」と聞き返すほどだった。

「確かに、それは本当に驚きだね。僕はオーストリアの時よりも彼らが接近するものだとばかり予想していた。彼らがどういうセッションを過ごしたのか詳細は知らないけど、クリーンなラップが得られなかったとか、何か問題があったんじゃないの?」

「でも確かに、今週末の彼らは全く近づいてきていなかった。うん、でも単純にびっくりだね。もちろん詳しいことは知らないけど」

昨年のハンガリーでフェルスタッペンがポールポジションを獲得した事を思えば驚くのも無理はない。躍進著しいレーシングポイントは当然として、メルセデスやウィリアムズ、アルファタウリ・ホンダやルノー、マクラーレン、そしてフェラーリが昨季を上回るタイムを記録した一方、レッドブル・ホンダは昨シーズンよりもタイムを落とした。

フェルスタッペンの昨年のポールタイムが1分14秒572であるのに対して、今年は1分14秒849に留まった。つまり昨年と比較して0.277秒遅かったのだ。

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