F1ドイツGP《決勝》ドライバー別残存タイヤ:雷雨の予報もある中、ピレリは1ストップ戦略を予想
F1第11戦ドイツGP決勝レースを直前に控え、公式タイヤサプライヤーのピレリがドライバー別の残存タイヤセット数を公表した。決勝がドライコンディションで行われる場合、各マシンは最低2種類の異なる硬さのコンパウンドを使用しなくてはならない。
今回は予選前に降雨があり、土曜の路面温度は初日よりも20℃以上低下。ウルトラソフトタイヤが最適なレンジに入ったため、FP3でほとんど走り込めなかったにも関わらず、予選が始まるや否や各車はすぐさまペースを発揮した。その結果、ポールタイムは前回グランプリが開催された2年前より3秒以上短縮され、コースレコードが更新された。
決勝が行われる時間帯にどの程度路面温度が上昇するによるが、仮に初日のような暑いコンディションとなった場合、ウルトラソフトのデグラデーションが悩みの種となるのは必至。状況次第ではあるものの、今回は3種類のコンパウンド全てが実用に足る可能性があり、多様な戦略が展開される余地がある。ただし、現時点では、レース開始1時間後に雷雨が予想されており予測するのは困難な状況だ。
ハース勢、ルノー勢、セルジオ・ペレス、シャルル・ルクレール、マックス・フェルスタッペン以外のドライバーは、3種類のコンパウンド全てで新品を保有しており、戦略に柔軟性をもたせる事が可能となっている。なお、ピレリは1ストップ戦略が主流になると予想する。
各ドライコンパウンドの今週末の最多周回数は以下の通り。
- ウルトラソフト…26周(ヒュルケンベルグ、Renault)
- ソフト…28周(シロトキン、Williams)
- ミディアム…29周(サインツ、Renault)
レース規定周回数は67周。雨天となった土曜のデータが不足しているため参考程度となるが、今週末のホッケンハイムリンクでのウルトラソフトとソフトとのベストタイム差は約2.1秒、ソフトとミディアムとのギャップは0.4秒程となっている。