新型GR86の販売が10月28日より開始された。グレードは「RZ」「SZ」「RC」の3種類で、価格は279万9,000円～351万2,000円（税込）。全国のGR Garageを含むトヨタ車両販売店を通じて販売される。

GR86は「スポーツカーのワクワク・ドキドキ、走る愉しさを守り続けたい」との思いから、スバルと共同開発された。TOYOTA GAZOO Racingは新型GR86について「更なる高い次元でのダイレクトかつ気持ち良い走り」を実現したとする。

更なる低重心化と軽量化で走行性能UP

「超低重心FRパッケージ」を継承してサイズはほぼそのままながらも、全高（-10mm）ならびにヒップポイント（-5mm）を低く抑え、シートポジションを車両の内側に設定することで更なる低重心化と回頭性を実現した。

また従来型比で横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50％向上させ、高速コーナーでの軽快なハンドリングなど、優れた操縦安定性能を確保。更に、高張⼒鋼板の拡⼤採⽤をはじめ、フロントフェンダーとエンジンフード、エンジンアンダーカバー、ルーフにアルミ材を使⽤するなど徹底的な軽量化が図られた。

またモータースポーツ参戦車両からのフィードバックを元に、フロント・エアアウトレットやサイドシルスポイラー、ダックテールなどを採用。実車⾛⾏評価や⾵洞実験を経て、フロントの接地性やリヤの安定性を向上させた。

フロントにはGRブランド専用の「FUNCTIONAL MATRIX GRILL」を採用。機能性とエモーショナルさの表現を両立した。また86からGR86へ生まれ変わるにあたり、車名のロゴが一新された。

2.4Lへの変更で動力性能も向上

軽量コンパクトかつ低重心という特長はそのままに、エンジンは2Lから2.4Lへと排気量が増やされ、0-100km/h加速性能が従来型の7.4秒から6.3秒へと向上した。レスポンスも向上しており、高回転域までストレスなく伸びるフィーリングを実現した。

インジェクターには、運転状況に応じた最適な制御を可能とする「D-4S」を採用した。これはポート噴射と筒内噴射を併用するもので、可変バルブタイミングを搭載する水平対向エンジンとの融合が図られた。

インテリア

水平に構成されたインパネとスイッチなどの操作系を調整し、運転に集中できる空間を実現した。

メーターには7インチカラー＋LCD液晶メーターのBOXERメーターを採用。水平対向エンジンのピストンの動きをモチーフにしたオープニングアニメーションが走行前の高揚感を高める。

表示は走行モード別に変化する。NORMALモードでは円形のタコメーター内にスピードが大きく表示され、SPORTモード（ATのみ）ではタコゲージの先端やリングが赤色に変更される。TRACKモードでは回転数などを大きく表示し、スポーティな走りを視覚からも演出する。

フロントには体をホールドする部分が独立パッド形状の軽量なシートを採用。スポーツ走行時の前後左右Gに耐え得るよう、シート表皮にはグリップ性に優れた素材が採用された。

ATモデルには「アイサイト」

スポーツカーでも安全・安心なカーライフを実現させるべく、ATモデルのみではあるが、SUBARUの運転支援システム「アイサイト」を採用した。通常走行における安全サポートや、衝突回避、または被害軽減に貢献するプリクラッシュブレーキによってドライバーと乗員の安全を守る。

カラーバリエーション

魅力を最大限引き出す「GR PARTS」

GR86の魅力を最大限に引き出すカスタマイズパーツ「GR PARTS」を用意。スポーツ走行から、日常走行までGR86を更に楽しめるようにと開発された幅広い商品がラインアップされる。

＊北海道、沖縄のみ価格が異なる。価格にはリサイクル料金は含まれない。