アルファタウリ・ホンダAT01、F1バルセロナテスト ガレージ内にて
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F1開幕後ではなく前? ホンダ積むレッドブルとアルファタウリ、週内にテストとの報

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マックス・フェルスタッペンが不要と一蹴し、ヘルムート・マルコが開幕後のテスト計画を口にしたとの報道にも関わらず、7月5日の開幕オーストリアGPを前に、レッドブル・ホンダが”フィルミングデイ”を利用してテストを行うと報じられている。

フェルスタッペンは今月初め、2年落ちの旧車でのテストを行ったメルセデス勢について「古いスペックのマシンでのテストに優位性はない」とした上で「フリー走行で5周程走れば、フィーリングとリズムはすぐに取り戻せる」と語り、ドライバー視点での事前テストの必要性を否定していた。

レッドブル傘下のSpeedweek.comは22日(月)、フェルスタッペンとアレックス・アルボン擁するミルトンキーンズのチームが、6月25日(木)にシルバーストン・サーキットで最新型RB16を走らせると伝えた。誰がドライブするかについては明らかにされていないが、フィルミングデイを使った走行だという。

レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは先日、ウィーンに拠点を置くOe24 sportとのインタビューの中で、シーズン開幕後の第4戦イギリスGPの前に2020年型F1マシンでのテストを予定している事を明かしていた。改めて確認したものの、マルコは”7月”の25日をテストデーとして挙げており食い違いがある。

プロモーション目的での現行マシンの走行、いわゆるフィルミングデイは競技規約によって年2回に制限されている。レッドブル・ホンダは今年2月に走行距離100kmの制限が設けられるこの仕組を使ってRB16のシェイクダウンを行っているため、今季の残り枠はあと一つだ。

新型コロナウイルスの流行の影響で同レギュレーションは一部が改定されているが、PR目的の走行に関する第10条1項の記載に変更はなく、従来通り年2回までとなっている。つまり、6月と7月の両方でこれを利用したテストを行う事はできない。計画が変更された可能性もありそうだ。

なお現行マシンでの走行については、これとは別に規約でデモンストレーション枠が用意されているが、こちらは上限走行距離が15kmと大幅に短い。

Speedweekは姉妹チームのアルファタウリ・ホンダについても、6月24日(水)にイモラ・サーキットでテストを行うと伝えた。こちらもフィルミングデイでのドライブとなるようで、ピエール・ガスリーとダニール・クビアトのいずれか、または両方が、2020年型F1マシン「AT01」のステアリングを握るものと見られる。

スクーデリア・フェラーリもムジェロ・サーキットに2018年型「SF71H」を持ち込み、23日(火)にテストを行う予定となっており、シーズン開幕まで2週間を切った今、各陣営の活動が目に見える形で本格始動し始めている。いよいよだ。