「かなりマズそう」…F1マイアミGPに迫る雷雨、FIA協議へ。ドライバーに立ちはだかる未知の試練

  • Published:
  • Googleで優先するソースとして追加する

今週末に開催される2026年F1第4戦マイアミGPを前に、決勝での天候リスクが現実的な懸念として浮上している。現地予報では雷雨の可能性が高く、レース運営そのものに影響を及ぼす可能性がある。

セルジオ・ペレス(キャデラック)は、国際自動車連盟(FIA)との協議が予定されていることを明かし、「どうやら、かなりマズい状況みたいだ。週末のスケジュールが変更されるのかどうかは、これから分かるだろう」と語った。

現地予報では雷雨の確率は最大85%とされる。

ソファに腰掛けマイクを手に談笑するオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とセルジオ・ペレス(キャデラック)とニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)、2026年4月30日(木) F1マイアミGPメディアデー(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)Courtesy Of Audi

ソファに腰掛けマイクを手に談笑するオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とセルジオ・ペレス(キャデラック)とニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)、2026年4月30日(木) F1マイアミGPメディアデー(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)

雷がもたらす運営リスク

注目は、雨量に加えて雷が予想されている点だ。アメリカの気象当局は、雷が視認される、あるいは雷鳴が聞こえる場合、屋外活動を即時停止するよう勧告している。

この基準が適用されれば、ドライバーやマーシャル、観客は屋内退避を余儀なくされる。米インディカー・シリーズではお馴染みの風景であり、実際にFIAも雷発生時の詳細な手順を定めている。

雷の脅威をめぐっては、レース中止の可能性を過熱気味に伝える報道も一部にある。だが、こうした事態が直ちに中止に結びつくわけではない。

マイアミGPの主催者は雷発生時の対応に精通している。またFIAは「走行プログラムへの影響を最小限に抑えた対応策」をまとめており、レース中断やスケジュール変更の可能性は否定できないものの、現時点では中止の可能性が差し迫っているわけではない。

決勝時間変更の可能性は?

マイアミGPの決勝は現地時間16時スタートが予定されている。嵐は日中後半に到来すると見込まれており、天候の悪化タイミングによっては前倒しが現実的な選択肢となる。

FIAは過去にも、悪天候を回避するために予選や決勝の時間を調整してきた経緯がある。例えば2024年のサンパウロGPでは、大雨のリスク回避のためにスケジュール変更が行われた。

今回も今後48時間以内に予報が悪化すれば、前倒しなどの措置が取られる可能性がある。一方で現時点では正式な変更は発表されていない。

未知数のウエット性能

もう一つの不確定要素は、多くのドライバーが2026年型マシンで本格的なウエットコンディションを経験していない点だ。これまでの走行はドライが中心で、雨天時のデータは極めて限られている。

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は「現行マシンで雨の中を走ったことがあるドライバーはほとんどいない」としたうえで、新世代マシン固有の特性に触れて「ウェットでの走行はかなり難しいはず」との見方を示した。

ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、雨に見舞われた1月のシェイクダウンを振り返り、「これまで経験した中で最も過酷だった」と語った。その一方で、こうした状況がチャンスを生む可能性にも言及した。未知の条件は結果に大きな揺らぎをもたらす要因となる。

雷や雨量によるレース中断リスク、スケジュール変更の可能性、そして未知のウエット性能。複数の不確定要素が重なるマイアミの週末は、スプリントフォーマットと相まって通常とは異なる展開を迎える可能性がある。

F1マイアミGP特集