
F1ハンガリーGP:5チームがFP1ルーキー起用、平川亮に小松代表やベアマンも期待
サマーブレイク前の最終戦となる2026年F1第11戦ハンガリーGPでは、5チームがフリー走行1回目(FP1)でルーキードライバーを起用し、競技規則で定められた若手起用義務を消化する見通しだ。
注目されるのは、今シーズン2回目のFP1出走を果たすハースのリザーブドライバーを務める平川亮だ。今回はオリバー・ベアマンのVF-26をドライブする。
平川亮、前回の不完全燃焼を経て限界走行へ
Courtesy Of Haas
セッションに先立ちガレージ内でヘルメットを被って準備する平川亮(ハース リザーブドライバー)、2026年6月26日(金) F1オーストリアGP FP1
平川は先月末の第8戦オーストリアGPのFP1で初めてVF-26のステアリングを握ったが、タイムを度外視した地道なテスト・プログラムに加え、赤旗による中断の影響も重なり、思うようにプッシュラップを走ることができなかった。
「今回はプッシュラップを走る機会があるので、本当に楽しみです」と平川は、ハンガロリンクでの走行に意欲を見せた。
「ハンガロリンクはコース幅が狭く、低速・中速コーナーが多い本当に難しいコースですが、限界までプッシュして、チームに有益なフィードバックを提供できれば、フリー走行2回目(FP2)と週末の残りのセッションに向けて、マシンのセットアップに役立つと思いますし、そうできればと思っています」
ハースのチーム代表を務める小松礼雄は、「シュピールベルクでの初走行を踏まえ、亮がどのように積み上げていくのか、本当に楽しみにしています」と語り、平川のステップアップに期待を寄せた。
自らのシートを譲り、ピットウォールからセッションを見守るベアマンも、平川の技術的な知見を頼りにしている。「リョウ(平川)の考えを聞くのが楽しみだ。彼のフィードバックは欠くことのできないものだからね」とベアマンは語った。
大改良マクラーレンを含む4チームも若手起用へ
ハース以外の4チームも、ハンガロリンクで若手ドライバーに経験を積ませる。
メルセデスはアンドレア・キミ・アントネッリに代えて、第7戦バルセロナ・カタロニアGPに続いてリザーブのフレデリック・ヴェスティを起用する。これでアントネッリ側の義務は全て消化される。
アルピーヌも、フランコ・コラピントに代えてリザーブのポール・アーロンを走らせる。アーロンにとってこれは今季3回目の出走となるが、過去2回はいずれもアウディからの出走だった。キャデラックでは、コルトン・ハータがバルテリ・ボッタスに代わってMAC-26をドライブする。
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
メルセデスF1チームのジュニアプログラムに所属するフレデリック・ヴェスティ、2023年
マクラーレンは、オスカー・ピアストリに代えてリザーブのレオナルド・フォルナローリにFP1を託す。フォルナローリがMCL40をドライブするのは、バルセロナに続いて2回目となる。
マクラーレンはハンガリーGPで、新型フロアを含む大規模なアップグレードをMCL40に投入する。さらにFP1では、オーストリアGPのフリー走行でテストを予定しながらも中止となった「実験的なリアウイング」の改良版を試す計画だ。
ただし、このウイングがハンガリーGPや次戦オランダGPで実戦投入される予定は今のところない。
Courtesy Of McLaren
マクラーレンのリザーブ・ドライバーを務めるレオナルド・フォルナローリとレースエンジニアのウィル・ジョセフ、2026年6月12日(金) F1バルセロナ・カタロニアGPフリー走行1(カタロニア・サーキット)