
“赤旗違反疑惑”も不問の理由―ハミルトン、F1シンガポールでのグリッド降格を回避
2025年F1第18戦シンガポールGPのフリー走行3回目(FP3)で発生した赤旗中のインシデントについて、スチュワードは詳細な調査を経て、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)を不問とする決定を下した。
ハミルトンはリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)がクラッシュした直後、赤旗掲示下で他車よりやや高い速度で走行していたとして、セッション後に召喚された。だが、スチュワードは車載映像、テレメトリーデータ、チーム無線、タイミングデータなどを精査し、規則違反はなかったと結論づけた。
裁定の焦点となったのは最高速度ではなく、赤旗掲示地点からピットレーン進入までの「区間通過タイム」だった。
デレク・ワーウィックを含む4名のスチュワード団は、「ハミルトンはFIA国際競技規則(ISC)第2条5項4号1(b)およびF1競技規則第37条6項(a)で定められた最小所要タイムを上回っており、規定を遵守していた」と指摘した。
また、他車に比べてやや高い速度でピットレーンへ進入していたものの、「常に車両のコントロールを維持しており、安全でない運転とは認められなかった」と結論付けた。
スチュワードは「状況を踏まえれば、さらなる減速が望ましかった」としながらも、「違反と見なす根拠はない」と判断を締めくくった。
この結果、ハミルトンはグリッド降格ペナルティを免れ、予選に臨むこととなった。