
FIA、F1中国GP処分裁定を発表。アンテナシールド放置のガスリー車、ハジャーは複数の線に混乱
2026年F1第2戦中国GPのスプリントレース後、スチュワードは2件のインシデントについて裁定を下した。ピエール・ガスリーのマシンが安全でない状態でピットを離れたとしてアルピーヌに罰金が科され、アイザック・ハジャー(レッドブル)はレースディレクターの指示違反により警告処分となった。
アンテナシールドの「放置」が招いた罰金裁定
ガスリーに関しては、レコノサンスラップに向けてマシンのアンテナを保護する「アンテナシールド」が装着されたままピットを離れたことが問題視された。
スチュワードによると、ガスリーはコース上で自車から何かが脱落するのを目撃するまで、その存在に気づいていなかった。ヘイローによって視界が遮られていたためだという。
チーム側は、マシンがファストレーンに入った後にアンテナシールドが装着されたままの状態であることに気付いた。だがレコノサンスラップの1周の間に「脱落することはないだろう」とのい判断を下し、ピット出口に到達する前に停止させる措置を講じなかった。
結果としてアンテナシールドは走行中に脱落。オフィシャルによって回収され、スチュワードへ届けられた。チームはこの判断が誤りだったと認めた。また、ピット出口へ到達する前に停止するようガスリーに指示すべきだったとも認めた。
スチュワードは、部品自体は大きく重いものではないと認めつつも、他車やドライバーに接触して怪我や損傷を引き起こす可能性があったとしてアンセーフ・リリースと認定。アルピーヌに対し、過去の類例に基づき5,000ユーロの罰金を科した。
ハジャーは「コース上の複数の線」に混乱
一方、ハジャーはスタート練習の手順に関するレースディレクターの指示に従わなかったとして調査を受けた。
レースディレクターは文書を通して「スタート練習を行わないマシンは、ピットレーンを離れた後、できるだけ早くピット出口走路とコースとを隔てる白線を越え、通常のレーシングラインに合流しなければならない」と通達していた。
だがスチュワードによれば、ハジャーのマシンは白線を完全に越えず、車体の一部がピット出口走路に残った状態で走行していた。
これについてハジャーは、コース上に複数の線が引かれていたことで混乱し、ミスを犯したと釈明した。
スチュワードは、この行為が他車に対して直接的な危険を及ぼすものではなかったと判断した。だが潜在的な危険性がある点を重視し、過去の先例に従ってハジャーに警告処分を科した。