
「正直、羨ましい…」─フェルスタッペンのGT3初陣V、F1ライバルたちが”羨望”と称賛
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、グランプリの合間にニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)へ初参戦し、いきなり優勝を飾った。伝説のノルトシュライフェでフェラーリ296 GT3を駆り、交代前に1分以上のリードを築いた圧巻の走りは、F1パドックに大きな衝撃を与えた。
2025年F1第18戦シンガポールGPを前にライバルたちが口にしたのは、4度の世界王者に対する“嫉妬”と“称賛”、そして“憧れ”だった。フェルスタッペンの挑戦と初陣勝利は、F1の頂点に立つ者だけに許される自由、そしてそのカリスマ的な才能を改めて印象づけた。
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エミール・フレイ・レーシングの31号車フェラーリ296 GT3を駆り、デビュー戦勝利を飾ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とクリス・ルルハム、2025年9月27日ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)第9戦(ノルトシュライフェ)
ラッセル「正直、羨ましい」
「正直、信じられない。みんな結構羨ましがってると思うよ」
ジョージ・ラッセル(メルセデス)は率直に胸の内を明かした。
「だってF1という自分が好きなことをしながら、別のレースに出て楽しむ自由があるわけだからね。他のドライバーが同じことをするのは難しい。もし4度、タイトルを取れたら、僕らも同じことができるかもしれないけど。本当に尊敬する。僕もいつかやってみたい」
また、「人生を楽しむべきだと思う。何事にもリスクはつきものだからね」とも語り、リスクを理由に挑戦を躊躇うべきではないとの考えも示した。
ノリス「F1史上最高でもおかしくない」
ランド・ノリス(マクラーレン)は、今回のレースはフェルスタッペンの多才さを改めて証明する機会になったと強調した。
「どんなカテゴリーであっても恐らく最速で走れるという事実は、彼がどれだけ優れているかを示すものだと思う」
「僕はずっと、彼がF1で最も偉大なドライバーのひとりだと言ってきた。F1史上最高の存在でもおかしくないと思う。彼を相手に勝てるチャンスは時にほとんどない」
ノリスの言葉は、タイトル争いを繰り広げるライバルだからこそ重みがある。「マックスが成し遂げてきたこと、そしてマックス本人を深く尊敬してる。いつも言っていることだけどね」
そして、挑戦への憧れを口にした。「まだ映像は見てないけど、僕もノルトシュライフェが大好きなんだ。いつかは走ってみたいと思ってる」
オコン「控えめに言っても、驚異的」
エステバン・オコン(ハース)は、ノルトシュライフェにおける人気ゲームでの経験と実走を踏まえて称賛の言葉を贈った。
「すごかったよね。ホント、クールだと思う。少し見たけど、本当に長いレースだった。僕も昨年、ノルトシュライフェで何度かテストや開発に取り組んだんだ。グランツーリスモでは何年も走ってきたけど、実際に走ってみたいと思っていたからね」
ノルトシュライフェの難しさを知るオコンは、今回の勝利の価値をこう強調した。「マックスがあそこでレースをして勝つ姿を見ることになるなんて、本当に信じられないほどだった。彼がどれだけ優れているかについては、疑う余地がない。控えめに言っても、驚異的だよ」
アルボン「ドライビングの“語彙”が増える」
DTMでの参戦経験を持つアレックス・アルボン(ウィリアムズ)は、異なるカテゴリーで走ることの意義について、独自の視点を提供した。
「本を読めば語彙が増えるように、違うクルマを運転すれば、いわゆる”ツールボックス”が広がる。速く走るための別の方法を学ぶことで、新しいテクニックや、これまでに経験したことのない課題やマシンの限界をどう乗り越えるかを理解できるんだ」
F1マシンとGTマシンの違いについては、「電子制御装置、ABS、トラクションコントロールが備わっていて、時にはタイヤのグリップ限界じゃなく、システムの限界で走っているように感じることもある。少なくとも僕はそうだった」と説明する。
「マックスと話すと、そういうことを真剣に考えていて、ドライバーとして自分を磨こうとしているのが分かるんだ。彼の情熱は本当にクールだよ」