
F1中国GP、4箇所の「SMモード区間」と「OM検出ギャップ」が判明――旧DRSゾーンを大幅拡大
2026年F1第2戦中国GPの舞台、上海インターナショナル・サーキットに設定されるストレートモード(SM)区間と、オーバーテイクモード(OM)の検知/作動地点および検出ギャップが公表された。
電動化が更に推進された次世代パワーユニットの導入に伴い、F1では今季から、空気抵抗を大幅に低減するSMモードと、電動パワーを利用した新たなオーバーテイク支援システム、OMモードが導入されている。
昨年まで上海に設定されていたDRSゾーンは2箇所だった。だがSMモードの使用可能区間は計4箇所に及ぶ。その一部は昨年のDRSゾーンから大きく変更されており、競争の舞台そのものが様変わりした。
名物ロングストレートで「315mの前倒し」
注目すべきは、上海名物の超ロングストレートに設けられた第4ゾーンだ。昨年までのDRSゾーン開始地点はターン13の375m先に設定されていた。だが今回のSMモードは、同コーナー通過後60m地点から使用が認められる。差にして315mの前倒しだ。
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上海インターナショナル・サーキット(F1中国GP)のコースレイアウト図-2026年版
一方、ホームストレートの第1ゾーンは最終コーナーの100m先の地点が開始地点となり、2025年の98mからわずかに修正された。
第2・第3ゾーンは、今回初めて設定される新設のゾーンとなる。第2ゾーンはターン4の60m先からターン6まで、第3ゾーンはターン10の100m先からターン11までだ。
なお、降雨などによる低グリップ時や視界不良時には使用条件が制限される場合がある。その場合、ウイングの作動はフロントのみに限定され、使用区間も「低グリップ・アクティベーションゾーン」に絞られる。
この低グリップ稼働区間に関しては、開幕戦オーストラリアGPでは設定された5ゾーンのうち2箇所が削減された。だが上海では各ゾーンの長さこそ調整されているものの、ゾーンの数そのものは維持されている。
OM検出ギャップは開幕戦と同じ「1秒」
Courtesy Of McLaren
巨大なパラソル型屋根を備えた上海インターナショナル・サーキットのグランドスタンド、2026年3月11日(水) F1中国GP
OMモードはDRSの後継となる追い抜き支援システムだ。だがDRSとは異なり、使用可能条件となる検出地点での前走車とのタイム差はレギュレーションに明記されていない。
「検出ギャップ」と呼ばれるこの数値は、各レース週末ごとに個別設定される。開幕戦オーストラリアGPでは1秒に設定されたが、今回の上海も同様に1秒となった。
上海での検知地点は最終ターン16のエントリーに置かれ、アクティベーション・ラインは第1ゾーン1の開始点と同じ、ターン16から16m先に設定された。
スプリント形式が採用される中国GPは、通常の週末とは異なりフリー走行がわずか60分に制限される。新型マシンへの理解がまだ限られるなか、ドライバーたちは4つのSMゾーンと新しいOMモードの作動条件を、その短い時間で身体に叩き込まなければならない。