
ジェンソン・バトン、ホンダF1と再び歩む。ウィリアムズからアストンマーティンに移籍
2009年のF1ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンが、F1世界選手権に参戦するアストンマーティンと複数年のチームアンバサダー契約を結んだことが2月2日(月)、正式発表された。
バトンは2021年から2025年まで、自身がF1デビューを飾ったウィリアムズでアンバサダーおよびアドバイザーを務めていたが、技術規則の刷新により新時代を迎える2026年に向けて彼が選んだのは、ホンダとのワークスパートナーシップを開始するアストンだった。
バトンが、英国シルバーストーンに本拠を構えるこのチームでレースをした経験は一度もない。だが、この契約はパドック関係者や世界中のファンにとって、ごく自然な流れとして受け止められることだろう。
タッグ再び「ミスター・ホンダ」の帰還
Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd
ホンダ「RA108」をドライブするジェンソン・バトン、2008年11月25日Honda Racing THANKS DAYにて
バトンは現役時代の多くをホンダエンジン搭載マシンと共に戦い抜いてきた。ホンダにとっても、バトンは同ブランドの象徴的な存在といえる。バトンにとって、ホンダとの深いつながりは、今回の決断を下す上での「大きな魅力」だったという。
バトンはF1キャリアにおいて、ホンダと共に歴代最多となる142戦を戦い抜いた実績を持つ。2006年のハンガリーGPでは、ホンダF1の第3期ワークス活動における初優勝を飾り、F1引退後の2018年には、SUPER GTのタイトルをホンダと共に獲得した。
2009年のタイトル獲得はブラウンGPでのものだったが、ホンダがその前年をもってF1から撤退していなければ、ホンダと共に掴んだ栄誉となっていたことだろう。
アストンは、バトンが持つ「視点、確かな実績、世界的な知名度、そして情熱」を高く評価するとともに、「ホンダとの長年にわたるパートナーシップは、ジェンソンのキャリアにおける数々の成功を貫く軸だった」とコメントした。
バトンはアストンにおいて、メディア対応やパートナー企業との連携、商業的なプロモーション活動をサポートする役割を担う。「ホンダとの長年の経験を、アンバサダーとしての新しい役割に活かせることを楽しみにしている」と、バトンは期待を寄せた。
苦境を戦い抜いた戦友アロンソとの再会
Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd
マクラーレン・ホンダの2015年型F1マシン「MP4-30」とフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトン、2015年2月10日
現在アストンに所属するフェルナンド・アロンソとの関係も見逃せない。二人は2015年から2016年にかけて、マクラーレン・ホンダの苦難の時期を共に戦い抜いた戦友でもある。
かつてのチームメイトが、今度は異なる立場でホンダのワークスプロジェクトを支えることになる構図は、ファンにとって非常に感慨深いものだろう。
バトンは、2025年のFIA世界耐久選手権(WEC)を最後に、プロのレーシングドライバーとしての活動に区切りをつけたが、それでもなお、F1という頂点で野心的なプロジェクトに参加することに強い意欲を燃やしている。
「2026年シーズンは魅力的なものになるだろう。これほど野心的なチームの一員になれるのは絶好のチャンスだ。メルボルンでのシーズン開幕が待ち切れないね!」と、バトンは締めくくった。
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
アストンマーティン・ホンダのアンバサダー就任が発表されたジェンソン・バトン、2026年2月2日 (2)