ブレンドン・ハートレー「今のトロロッソには前向きな雰囲気がある」
トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが、2018年F1第14戦ベルギーGPに先立って抱負を語った。昨年のアメリカGPでF1デビューを果たしたハートレーにとっては、F1マシンでスパ・フランコルシャンを走るのは今回が初となる。
今のトロロッソには前向きな雰囲気がある
ブレンドン・ハートレー
ブダペストでのテストが終わってからすぐに、妻のサラと一緒にコロラドへ飛んで2週間ほど休暇を楽しんだんだ。マーク・ウェバー(元F1ドライバー)も一緒だったんだけど、滞在中はハイキングをしたりマウンテンバイクに乗ったりと、リラックスした時間を過ごすことができ、レースの事から頭を切り替えられたので良かったよ。
マウンテンバイクを使って100マイルを走破するマラソンレース「レッドヴィル・トレイル100」に参加したんだけど、かなりタフな一日だった。標高3000メートル地点からスタートして、4000メートル地点にあるゴールを目指すというとても厳しいレースなんだけど、走り終えたときは大きな達成感を得る事ができた。
自分にとって居心地のいい場所から抜け出して、新しい挑戦ができたという点でも良かったよ。ずっとF1以外のレースに挑戦してみたいと思っていたから。大成功だったし山でリフレッシュできたおかげで、今はすごくスッキリした気持ちだ。今週末のベルギーGPから始まるシーズン後半戦に向けて、準備はバッチリさ。
スパ・フランコルシャンでは、フォーミュラ・ルノー3.5で優勝してるしWEC世界耐久選手権でも表彰台を獲得したことがあるんだ。スパはドライバーからもファンからも人気あり歴史も長く、森の中を抜けていくレイアウトは景色がすばらしいし、走っていてとても楽しいサーキットなんだ。天候がレースの行方を左右することも珍しくなく、過去には何度も刺激的なレースが繰り広げられたコースでもある。
前戦ブダペストではペースが良かったし、難しいコンディションになったとしても上手くやれる自信があるから、今週末のスパでもポジティブなレースウイークを過ごせるはずさ。休みの間は頭を切り替えるために、できるだけレースの事は考えないようにしてたんだけど、先週位から残りのシーズン、特にスパの事が頭から離れなくなっちゃんたんだよね。
前半戦は厳しい戦いが続いていたけど、こうして休みが明けて、トロロッソのメンバーはみんな、早くレースに戻りたくてうずうずしてるんじゃないかな。ハンガリーで良いペースを発揮できた事で、今のチームにポジティブなムードが流れてるんだ。スパでF1マシンに乗るのは今回が初めてなんだけど、待ち遠しくてたまらないよ。
ベルギーGPの戦いの舞台となるのはスパ・フランコルシャン・サーキット。1周7004mのコースはカレンダー最長の距離を誇る。昨年のグランプリでは、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが優勝。予選でミハエル・シューマッハと並ぶ歴代最多ポールを獲得したハミルトンはセバスチャン・ベッテルに2.358秒の差をつけてトップチェッカーを受けた。3位表彰台にはレッドブル・レーシングのダニエル・リカルドが滑り込んだ。
F1ベルギーグランプリは日本時間2018年8月24日(金)18時から始まるフリー走行1で幕を開ける。