ハミルトン、アイルトン・セナを引用して自己弁護…ペレスとの接触事故を受け
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F1第13戦ベルギーGPスプリントで発生したセルジオ・ペレス(レッドブル)との接触についてルイス・ハミルトン(メルセデス)は、自身のヒーローである伝説的F1ドライバー、アイルトン・セナの発言を引き合いに出し自己弁護した。
11周で争われたスパでのスプリントの7周目、横並びになった両者はターン15で接触。これによりハミルトンの前方4番手を走行していたペレスはクルマにダメージを負って失速し、17番手にまで転落したところでリタイヤした。
英「AUTOSPORT」によると一件について問われたハミルトンは、当時のコンディションは「トリッキー」で、接触は「意図的なものではない」と主張。また、1990年のF1日本GPでのアラン・プロストと衝突を経て、自身の正当性を主張するために口にした事でも知られるセナの発言を引き合いに出し、レーシングアクシデントとの考えを示した。
「ギャップを狙ったんだ。彼はターン14を通過するのが遅く、僕はイン側に入った。クルマ半分以上のスペースがあった」
「アイルトンがいつも口にしていたように、ギャップを狙わないなら、それはもうレースじゃない。僕がやったのはそういうことだ」
「見返してみたけど、あれはレーシングアクシデントのような気がする」
メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフも「ペナルティに値するというよりも、レーシング・アクシデントだと思う。2人はサイド・バイ・サイドだった。我々はレースが見たいんだ」と述べ、ハミルトンの見解に同意した。
一件についてデレック・ワーウィックを含むスチュワードは、ハミルトンは「縁石に乗り上げ、その後、ウェットコンディションでアンダーステアに見舞われペレスに向かっていった」と指摘。「主な責任」はハミルトンにあるとして、5秒ペナルティに加えて2点のペナルティポイント(累積2点)を科す決定を下した。
この接触によりフロアにダメージを負ったハミルトンは、前を行くピエール・ガスリー(アルピーヌ)を捉えられず、4位でチェッカーを受けた後、7位に降格となった。
ハミルトンは、スプリントは「あまりポイントにならない」として、ペナルティを受けた事は「正直なところあまり気にしていない」と語った。
2023年F1ベルギーGPスプリントではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位にピエール・ガスリー(アルピーヌ)が続く結果となった。
決勝は日本時間7月30日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周7004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。