2026 F1バーレーンテスト《5日目》総合結果:アストン悪夢終わらず、走行打ち切り。メルセデスが最速更新

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2026年F1プレシーズンテスト5日目のセッションが2月19日(木)、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が1分32秒803を記録し、本テストの最速タイムを更新した。

翌日にテスト最終日を残すなか、この日は各チームの完成度が浮き彫りとなる一日となった。

メルセデスとマクラーレン、速さと周回数で存在感

メルセデスはショートランとロングランの双方で安定したペースを示した。ジョージ・ラッセルは午前最多となる77周を走破。さらに6周連続でピットストップ練習に取り組むなど、実戦に向けた準備において速さのみならず、他チームを一歩リードする仕上がりを見せた。

この日のプログラムについてラッセルは、純粋なパフォーマンス追求ではなく「アップデートとW17への理解を深めることが主な目的だった」と説明した。

一方、メルセデス製パワーユニットを搭載する王者マクラーレンは、オスカー・ピアストリがトップから0.058秒差の2番手を記録。午前のセッションでトップに立ったランド・ノリスと合わせ、全チーム最多となる163周を走破した。2周差でメルセデスが2位に続いた。

アプライドエンジニアリング担当テクニカル・ディレクターのニール・ホールディは、最終日に向けて「今週得た知見を基に、異なるセットアップ下でパワーユニットをどう活用するという点で理解を深めていきたい」と語った。

暗中模索のアストン・ホンダ

ガレージ内でアストンマーティン・ホンダAMR26のコックピットに座るフェルナンド・アロンソ、2026年2月19日 F1プレシーズンテスト5日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

ガレージ内でアストンマーティン・ホンダAMR26のコックピットに座るフェルナンド・アロンソ、2026年2月19日 F1プレシーズンテスト5日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)

アストンマーティン・ホンダの悪夢は終わらず、日を追うごとに状況は深刻化しているようにすら見える。フェルナンド・アロンソは午前に40周を走行し、午後にはレース・シミュレーションに取り組んだが、パワーユニット関連のトラブルに見舞われ、ターン4直後で停止。26周で中止を余儀なくされた。

この日は再びコースに復帰することはなく、セッションは残り3時間を残して打ち切られる形となった。アロンソは合計68周の15番手という成績で、開幕前最後のテスト走行を終えた。トラブルの詳細は明らかになっていないが、マシンには電気系統の異常を示すライトが点滅していた。

シミュレーション中のペースも厳しいものだった。C2タイヤを履いて1分42秒台で15周を走行した後、1分43秒台に落ち込んだ。タイヤが異なるため単純比較はできないが、トップチーム勢のC3タイヤでの第1スティントとは、1周あたり4秒近い開きがあった。

挽回のレッドブル、革新披露のフェラーリ

レッドブルは前日、エンジンの冷却系トラブルにより約2時間半ものガレージ待機を強いられたが、この日は本来の姿を取り戻した。マックス・フェルスタッペンは139周を走り込み、トップから0.359秒差の3番手タイムを記録した。

特筆すべきは、レース・シミュレーションでのタイヤマネジメントだ。バーレーンは路面が粗く摩耗が激しいが、顕著なデグラデーションは確認されなかった。

フェラーリは革新的なアクティブ・エアロ・システムを披露した。リアウイングのフラップが180度近く回転し、実質的に「反転」するというメカニズムで、ドラッグ低減を狙う跳ね馬独自のアプローチだ。

その一方で、ルイス・ハミルトンは車体側の技術的トラブルとみられる問題により、午前の周回数がわずか5周にとどまった。午後はレース・シミュレーションに取り組む中、リアブレーキダクトに問題を抱えた。最終盤のプッシュラップではトップから0.868秒遅れの5番手にとどまったが、最初のラップのターン8でロックアップを喫していなければ、さらに接近していた可能性もある。

アルピーヌが中団最速

中団勢ではアルピーヌが最上位につけた。フランコ・コラピントが最も柔らかいC5コンパウンドで6番手タイムを記録した。この日のプログラムについてコラピントは「クルマを少しずつプッシュし始め、さまざまなセットアップを試した」と説明し、「さらなる改善に向けたアイデアもある」と付け加えた。

アウディは油圧系統のトラブル調査により午前の半分以上を失ったが、ニコ・ヒュルケンベルグがC4タイヤで7番手タイムをマークした。

ハースはオリバー・ベアマンとエステバン・オコンを起用。午後を担当したオコンはC4コンパウンドで9番手タイムを刻んだ。チーム代表の小松礼雄は、オコンとベアマンの「フィードバックは完全に一致」していたとし、「非常に実りある一日」と評価した。

リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)は午前のセッションの半分をガレージで過ごしたが、最終的には106周を走破。オコンに約0.3秒差の10番手につけた。

アレックス・アルボン(ウィリアムズ)は午後最初の90分を走行しなかったにもかかわらず、最終的には120周を記録し、11番手タイムを刻んだ。午後には全てのコンパウンドを使った広範なプログラムを消化した。

キャデラックはアストンマーティンと並び、大きく遅れを取った。前日同様、午前と午後のそれぞれ序盤をガレージで過ごし、セルジオ・ペレスが14番手を記録。最速のアントネッリから2.6秒遅れ、中団最後尾からも0.8秒差という結果だった。

2026 F1バーレーンテスト5日目 総合結果

Pos Driver Team Time Gap Laps Laps
1 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1:32.803 0.000 82 C3
2 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:32.861 0.058 89 C3
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1:33.162 0.359 142 C3
4 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1:33.408 0.605 83 C3
5 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:33.453 0.650 74 C4
6 フランコ・コラピント アルピーヌ・メルセデス 1:33.818 1.015 123 C5
7 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1:33.987 1.184 73 C4
8 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:34.111 1.308 79 C3
9 エステバン・オコン ハース・フェラーリ 1:34.201 1.398 61 C4
10 リアム・ローソン レーシングブルズ・RBPT 1:34.532 1.729 106 C4
11 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:34.555 1.752 120 C5
12 ガブリエル・ボルトレート アウディ 1:35.263 2.460 29 C3
13 オリバー・ベアマン ハース・フェラーリ 1:35.279 2.476 71 C3
14 セルジオ・ペレス キャデラック・フェラーリ 1:35.369 2.566 53 C5
15 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダ 1:37.472 4.669 68 C3
16 バルテリ・ボッタス キャデラック・フェラーリ 1:40.193 7.390 58 C1