メルセデス再審請求が次の段階へ。FIAが審理日程を決定、ラッセル救済なるか

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メルセデスが2026年F1第6戦モナコGPのリザルトについて申し立てた再審請求が、6月17日(水)に受理された。国際自動車連盟(FIA)は、6月20日(土)中央ヨーロッパ夏時間9時、日本時間16時より最初の審理を開催する。

今回の再審請求は、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)に科されていた2つのペナルティが取り消されたことを受けたものだ。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、モナコでガスリーと同じようにピットレーン速度違反のペナルティを科され、それをピットストップの際に消化しなかったためにドライブスルー・ペナルティを科された。これにより、3位表彰台を視野に入れながらも入賞圏外に転落した。

再審請求の審理は二段階で実施

審理は2段階で構成される。まずは20日(土)の第一部で、デレク・ワーウィックを含む4名のスチュワードは、本請求が規則の要件を満たしているかどうかを判断する。メルセデスは「裁定決定の時点でスチュワードが入手できなかった、重要かつ関連性のある新たな証拠」を提示する必要がある。

この要件を満たしていると判断された場合に限り、第二部の審理に進む。そこで初めて、申し立ての内容が検討される。第二部の審理が実施される場合は、第一部の審理終了後、速やかに行われる見通しだ。

逆に、第一部で要件を満たす証拠を示すことができなければ、再審請求はその時点で却下される。なお、他の「利害関係者」も、スチュワードの許可を得て審理に出席することができる。

「ジョージのために…」成否の見通し

ガスリーへのペナルティが撤回された最大の理由は、フォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)の過失にあった。ピットレーン速度算出に用いられる距離データに誤りがあることが再審理の場で判明。実際には制限速度を超過していなかったと判断された。なお、ミスを犯したのはFIAではない。

もっとも、メルセデスの前途は険しい。チーム代表を務めるトト・ウォルフ自身も、裁定を覆せる見込みは薄いとの見方を示している。

「我々もFIAに対して再審を請求した。正直なところ、現実的な成果につながるのかどうかは分からない。パンドラの箱を開けることになるからだ」とウォルフは語っている。

ラッセルが直面する壁は、ガスリーとの状況の違いにある。ガスリーのペナルティはレース後にタイム加算として処理されたものであったため、取り消すことが可能だった。一方、ラッセルのペナルティはレース中に消化されている。

スチュワードは、アルピーヌが請求した再審理の際、ガスリー以外のドライバーに対する速度超過ペナルティがレース戦略とリザルトに影響したことを遺憾とし、それらの違反には疑問が残ると認めた。だが同時に、消化済みのペナルティを取り消す規定はなく、そもそもそうした権限をどう行使し得るか想像し難いとも述べた。

規則上、ドライブスルーは決定から2周以内に消化しなければならないため、ラッセルはレース中にこれを消化した。だが、残り周回数の関係上、消化できない場合はレース後の20秒加算として処理される。

ウォルフは、この20秒をリザルトから除外した場合、ラッセルは4位になっていた計算であるとしつつ、「そこから派生する影響はどう処理されるのか。裁定が覆るとは思っていないが、ジョージのためにやらなければならない」と語った。

マクラーレンとレッドブルは控訴へ

ガスリーの表彰台復帰裁定を巡る動きは、メルセデスにとどまらない。

マクラーレンはFIA国際控訴裁判所に控訴を申し立てた。オスカー・ピアストリは、レース中にピットレーン速度超過ペナルティを消化。ガスリーの3位表彰台復帰に伴い、4位から5位へと降格している。

レッドブルも、マクラーレン同様、控訴に踏み切ったとみられているが、現時点で正式な確認は取れていない。アイザック・ハジャーは、ガスリーへのペナルティ撤回により3位表彰台を失った。

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