
レッドブル、上海で迷宮入り「何をしてもダメ」嘆くフェルスタッペン。セットアップ全改修も窮地に/F1中国GP予選
2026年F1第2戦中国GPの公式予選を経てレッドブル・レーシングは、混迷の淵に立たされた。マックス・フェルスタッペンは8番手。首位アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)に1秒もの大差をつけられた。
予選前にはセットアップを「ひっくり返す」ほどの大規模な変更を実施した。だが結果は変わらず、状況の深刻さだけが浮き彫りになった。
レッドブルRB22は、初日フリー走行の段階からバランス不足に苦しんだ。土曜のスプリントでは、開幕戦でリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)が抱えたものと「似た問題」に直面。スタートで出遅れ、1周目に最後尾近くまで転落した。
結果、フェルスタッペンは僚友アイザック・ハジャーとともにノーポイントに終わった。これを受け、チームは予選に向けて抜本的なセットアップ変更を断行した。だがフェルスタッペンの口から出たのは、改善どころか停滞を認める言葉だった。
「状況は同じだった。セットアップをひっくり返してみたけど、全く何も変わらなかった。だから明日も同じような展開になると思う」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ヘルメットを着用したままパルクフェルメに立つマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年3月14日(土) F1中国GP予選(上海インターナショナル・サーキット)
「何をしてもダメ」過去の成功体験が通用せず
かつてのレッドブルは、フリー走行での苦戦をセットアップ調整で解消し、決勝で優勝争いに加わる展開も珍しくなかった。だがフェルスタッペンは、そのやり方が今は通用しないと認める。
「以前はクルマをひっくり返すくらい変えたら、うまくいくこともあった。今は何をしてもダメだ。とにかく乗りづらいし、プッシュもできない。正直、毎周がサバイバルみたいな感じで全然楽しくない」
フェルスタッペンが最も危惧しているのは、マシンの挙動がラップごとに激しく変動することだ。そのため、タイムタイムを削っていくための”基準となるラップ”すら作れないという。
「本当に一貫性がない。予選を通して基準になるラップを作れないんだ。次の周で0.4秒速くなることもあるし、逆に0.4秒遅くなることもある。クルマの挙動がバラバラで、とにかく信じられないくらい難しい」
メルセデス、フェラーリ、マクラーレンに先行を許しただけでなく、今回の予選ではピエール・ガスリー(アルピーヌ)にも敗れ、7番手の座を明け渡した。
決勝への展望についてフェルスタッペンは、上位進出の可能性を事実上否定した。
「おそらくピエールと少し戦うことになるだろうけど、それだけだと思う。それ以上はない。ドライブするのが信じられないくらい大変なんだ。バランスが全く取れていないから、クルマを信じて攻めることができない。本当に厳しい」