メルセデスのアルピーヌF1出資交渉、ブリアトーレ認める。PU供給構図にも影響か

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メルセデスがアルピーヌF1チームの株式取得に向けて交渉を開始したとの報道について、アルピーヌF1のエグゼクティブ・アドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレが事実と認めた。

F1第2戦中国GPが開幕した3月13日(金)の上海で、ブリアトーレは「状況は日々変化しているが、これはメルセデスとの交渉であって、トトとの交渉ではないということを言っておきたい」と語った。

当初、この出資話はチーム代表兼CEOを務めるトト・ウォルフが主導している可能性があると報じられていた。だが実際には、企業体としてのメルセデスの戦略的判断である可能性が高いことが判明した。

24%株を狙う「3、4社の買い手候補」

売却を検討しているのは、2023年に2億3300万ドルでアルピーヌF1の24%の株式を取得したアメリカの投資会社Otro Capitalだ。同社は、この24%の株式価値を約4億4800万ポンド(約950億円)と評価しているとされる。

だがメルセデスが唯一の買い手候補というわけではない。レッドブルの元チーム代表クリスチャン・ホーナーも投資家グループと組み、Otro Capitalと交渉中だ。

ブリアトーレは「現時点で3、4社の買い手候補がいる」と語り、競争的な売却プロセスになっていることを示唆した。一方で自身が株式を購入する意思があるかと問われると、「いや、いや、いや、いや。私はただ見守っているだけだ。誰がこの株式を買おうが我々としては構わない」と返した。

なお、Otro Capitalが今年9月までに株式を売却する場合、アルピーヌF1チームの親会社であるルノー・グループの承認が必要になるとみられている。

出資実現の暁にはPU供給枠競争か

メルセデスはすでにアルピーヌとの間で2030年末までPUおよびギアボックスを供給する契約を結んでいる。仮に株式取得が実現すれば、技術的・商業的な結びつきはさらに深まるとみられる。

ここで重要な文脈がある。メルセデスは将来的にPUの供給先を削減することを計画している。現在は自社を含め4チーム(メルセデス、マクラーレン、ウィリアムズ、アルピーヌ)に供給しているが、ウォルフは昨年末、理想的な供給数は「2〜3チーム」であるとの見解を示していた

もしアルピーヌがメルセデスの出資を受け、”最も強固な結びつきを持つカスタマーチーム”へと格上げされた場合、残る供給枠を巡ってマクラーレンとウィリアムズが選別を迫られるという構図が浮かび上がる。

複数チーム所有への懸念は…?

F1において一つの組織が複数チームの株式を保有することは、競技の公平性・中立性という観点からライバルの反発を招く可能性がある。

しかしながらブリアトーレは、仮にメルセデスが株主となってもアルピーヌの運営やF1コミッションでの投票に影響することはないとの見方を示した。

アウディのチーム代表ジョナサン・ウィートリーも、この取引について特に懸念はないと述べた。

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