
SQ2敗退を決定づけた角田裕毅の「ミス」を指摘するワシェ、マックス車のアプグレ評価にも言及
2025年F1第13戦ベルギーGPのスプリント予選で12番手にとどまった角田裕毅について、レッドブルのテクニカル・ディレクターを務めるピエール・ワシェは、ドライバーのミスがSQ2敗退の要因だと指摘した。
ワシェによれば、角田はSQ2の最終アタックにおいて、オー・ルージュ/ラディオンを構成するターン4で「ミスを犯した」という。ワシェは「それがなければSQ3に進出していたはずだ」と悔しさを滲ませた。
ターン4の直後にはケメルストレートが控えており、ここでの減速やトラクションの乱れはラップタイムに大きく響く。最終的に角田は10番手に僅か0.056秒届かず、12番手でノックアウトした。
対照的にマックス・フェルスタッペンはポールポジション争いに絡み、2番グリッドを獲得した。ただし、最速を刻んだオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とは0.477秒の差がついた。
それでもワシェは、このギャップについて「ポジティブな結果」であり「印象的だった」と述べ、前向きな見解を示した。
フェルスタッペンの1号車には、新型フロントウイング、再設計されたサイドポッドとエンジンカバー、さらに改良型フロントサスペンションといった最新パーツが搭載されている。
一連のアップグレード・パッケージについてワシェは「期待通りに機能している」と評価し、「あとはレース中にどこでパフォーマンスを引き出せるかを確認する必要がある」と説明した。
なお、レッドブルはオープニングセッションから低ダウンフォース仕様のリアウイングを使用していたが、スプリント予選に向けて仕様を変更。ダウンフォースを若干増加させた。
それでも高いトップスピードを維持しており、15周で争われるスプリントにおいては、フェルスタッペンがピアストリのトウを活用し、レ・コーム(ターン5)で先頭に躍り出るかが序盤、特にオープニングラップの大きな見どころになりそうだ。
2025年F1ベルギーGPのスプリント予選でポールポジションを獲得したのはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手のランド・ノリス(マクラーレン)を大差で退けた。
スプリントは日本時間7月26日(土)19時から、公式予選は同日23時から1時間にわたり、スパ・フランコルシャンで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。