ヒュルケンベルグ「糾弾したいが、それはできない」衝突してきたオコンについて
自身のレースを早々に終わらせる事になったエステバン・オコン(アルピーヌ)の動きについてニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)は「糾弾したいが、それはできない」と述べ、その感情とは裏腹にレーシング・アクシデントだったとの見解を示した。
19周で争われたF1カタールGPスプリントの半分を消化したところでオコンは、ターン2に向けてヒュルケンベルグを右手にコースの左端から中央方向へと移動した。セルジオ・ペレス(レッドブル)がアウト側にいたため、ヒュルケンベルグに逃げ場はなく両者は衝突。3人ともチェッカーを受ける事なくクルマを降りた。
8位入賞をチャンスを失った土曜のレースを経てヒュルケンベルグは「スタートは良かった。ソフトタイヤを履いていたから最初から攻めの姿勢で行ったんだ。10番手から7番手までは、すぐにポジションを上げる事ができた」と悔しさを滲ませながらも、ベテランらしく落ち着いた様子でスプリントを振り返った。
「その後はフェルナンド(アロンソ)の背後で、彼とのバトルを楽しんでいたんだけど、このままだとポジションを守るのが難しくなるだろうと気づいて、すぐに守備的な走りに切り替えた」
「そうこうしていたら残念な事に、僕らのレースを早々に終わらせたあの事故が起きてしまった。右リアに軽く接触されたような感じがあった次の瞬間、僕はグラベルの中にいた。残念だけど、また明日頑張るよ」
また、英「RaceFans」によるとオコンの動きについてヒュルケンベルグは「彼を責めたいところだけど、それはできない。恐らく彼は(ペレスを)認識できていなかっただろうからね。多分、僕がもっと右に動ける余地があると考えていたんだろう」と説明した。
「僕はバトルをしていた彼(オコン)の方を主に見ていたんだけど、(ターン2に向けて)かなり遅いタイミングでチェコが(右側に)現れて、このままだと何処かで接触すると分かったから避けようとしたんだけど。手遅れだった」
「僕らの誰にとっても本当に残念な事故だった」
2023年F1カタールGPスプリントではオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がポール・トゥ・ウインを飾った。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2位フィニッシュで3年連続、3度目のドライバーズタイトルを獲得した。
決勝レースは日本時間10月8日(日)26時にフォーメーションラップが開始され、1周5,419mのロサイル・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。