シルバーストーン・サーキットのホームストレート
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

シルバーストン、F1イギリスGP開催の可不可を4月末までに判断

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シルバーストン・サーキットは、2020年シーズンのF1イギリスGPを予定通りに開催するかどうかについての最終決定の期限を4月末に設定した。今季の英国グランプリは7月17日から19日に開催が予定されている。

新型コロナウイルスの世界的流行の影響でF1はシーズンを開幕させる事が出来ず、アゼルバイジャンまでの序盤8戦全てが中止あるいは延期を強いられている。正式発表こそないが、イギリスと同じ様に前半戦に位置づけられているフランスやオーストリアの先行きも極めて危うい。

イギリス国内では全てのモータースポーツイベントの禁止令が発効され、少なくとも6月30日まではレースを開催する事が出来ない。イギリスGPのプロモーターは4月1日(水)に声明を発表し、開催の可不可を今月末までに決定する方針を明らかにした。

「シルバーストンとF1は現在進行中の状況について緊密に連絡を取り合い、7月17日から19日のイギリスGP開催の可能性について検討と評価を重ねている」

「我々は、7月に開催予定であったイギリス国内の他のスポーツイベントの決定内容を十分に評価しているが、彼らのロジスティクスやスポーツの取り決めは、シルバーストンでのイベントとは異なる点を強調しておきたい。タイムラインの最終決定の猶予は4月末まで与えられている」

「ファンや同僚達、F1コミュニティの安全確保が最優先事項だ。今後も関係当局と密に連絡を取り合っていく」

東京オリンピックやUEFA欧州選手権を含む世界の主要スポーツイベントの多くは、COVID-19の影響によってカレンダー通りの開催を断念し、2021年への延期を決定した。英国国内のスポーツイベントを巡る状況を見ても、F1イギリスGPの期日通りの開催は厳しい。

イギリスでは現在、コロナウイルスの拡散抑止のためのロックダウン期間が設けられており、国内の主要スポーツはすべて、追って通知があるまで禁止されている。例えばプレミアリーグは少なくとも4月30日までの全試合がキャンセルされ、幾つかの下部リーグはシーズン全体が中止された。英国グランプリの1週間前に閉幕が予定されているウィンブルドンについてはまだ決定がなされていないものの、現状ではこちらも中止は避けられない見通しだ。

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