メルセデス、エステバン・グティエレスをフォーミュラE開発兼リザーブに起用
メルセデス・ベンツEQフォーミュラEチームは11月16日、元F1ドライバーのエステバン・グティエレスを、リザーブ兼開発ドライバーとして起用した事を明らかにした。スリーポインテッドスターを掲げるドイツの自動車メーカーは、F1と並行して2019/20シーズンのフォーミュラE選手権にワークス参戦を開始する。
メキシコ出身のグティエレスは、ザウバーの育成ドライバーとしてF1にステップアップ。2013年にニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトとしてF1フル参戦を果たした。2016年にはハースF1チームに移籍したものの、その年の最終アブダビGPを以てF1を去った。
その後はテチータからシーズン3のフォーミュラEに参戦するも、メキシコシティ、モナコ、パリの僅か3戦で離脱し、インディ500予選で怪我を負ったセバスチャン・ブルデーの代役として、デイル・コイン・レーシングからデトロイトでインディカー・シリーズへのデビューを果たした。
グティエレスは現在、2019年シーズンのメルセデスF1開発ドライバーとしてシミュレーター作業に取り組んでおり、チームのコンストラクター6連覇に貢献。新規参戦を果たすシーズン6のフォーミュラEにおいても、ニック・デ・ブリースとストフェル・バンドーンのレギュラードライバーの黒子として、同様の職務を担う事になる。
チーム代表を務めるイアン・ジェームズは「FE参戦初年度は多くの困難に直面する事が予想されるだけに、経験豊富なエステバンを獲得でき本当に嬉しい。彼はさまざまなシリーズで多くの経験を積んでおり、シミュレーターでのクルマの開発とセットアップに関する多くのノウハウも持ち合わせている。大いに役立ってくれるはずだ」と語った。
2019/20シーズンのフォーミュラE選手権は、11月22日・23日にサウジアラビアで開幕を迎える。