マリーナベイ・ストリート・サーキットを走行するアルファロメオ・レーシングのアントニオ・ジョビナッツィ、2019年F1シンガポールGPにて
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アルファロメオ、ガレージ電源喪失…テレメトリーなく走行出来ず / F1シンガポールGP《初日》

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アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンは、20日(金)に行われたF1シンガポールGPの最初のセッション中に、ガレージ内の全ての電源が1時間近くに渡ってダウンしていた事を明らかにした。

FP1ではバルテリ・ボッタスのクラッシュによって10分ほどの中断があったものの、多くのマシンが30周近くを走り込んだ。だが、ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィはトータル10周そこそこ。その原因は、マシンの信頼性不足や接触事故ではなかった。

「何が起きていたのかは正確には知らないけど、ガレージ全体の電源がダウンしてしまったんだ」とキミ・ライコネン。「全ての電力が落ちたためテレメトリーが使えず走行できなかった。貴重な時間を失ってしまった」

ライコネンはFP1を14番手タイムで終え、夜のセッションは16番手でマシンを降りた。「改善しようと頑張ってはいるけど、今はまだクルマの感触が良くない。やるべき仕事が山積みなのは確かだ。明日は上手くいく事を願うよ」

ライコネンは2013年のロータス時代と2015年のフェラーリ時代の表彰台を含めて、シンガポールで印象的なリザルトを積み重ねており、マリーナベイ市街地コースを熟知している。

不運なアクシデントによるタイムロスによって、ライコネン以上に大きな影響を被ったのはジョビナッツィだ。グリッド最年長の大ベテランとは対照的に、イタリア人ドライバーがシンガポールを走るのは今回が初めてだ。

「楽勝とは言えない一日だった。最初のプラクティスで走行時間を失ったから尚更だよ」とジョビナッツィ。「それでも最終的には、2回目のセッションで良い仕事をすることができた。思っていた通りコンディションは厳しく、特にFP2の湿度は凄かった」

「今夜は新しいアップデートをメインに、データを洗いざらい分析して、明日に向けてマシンバランスを改善させるべく作業に取り組むつもりだ」

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