F1アゼルバイジャンGP《決勝》ドライバー別残存タイヤ:主流は1ストップ戦略、とピレリ
F1第4戦アゼルバイジャンGP予選を終え、公式タイヤサプライヤーのピレリがドライバー毎の残存タイヤセット数を公表した。決勝がドライコンディションで行われる場合、各マシンは最低2種類の異なるコンパウンドを使用する義務を負う。
予選Q2をウルトラソフトタイヤで通過したキミ・ライコネンを除くフェラーリ、メルセデス、レッドブルの5台は、中古のスーパーソフトタイヤでレースをスタート。他のトップ10ドライバーは中古のウルトラソフトでグリッドに着く。
上位5台はスーパーソフトの耐久性の利を活かし、第1スティントを長めに引っ張った後、レース展開に対応する形でウルトラかソフトかを柔軟に選択する事になる。ストラテジストの力量が問われる。
セーフティーカーが出動する可能性が高いため、全体的に柔軟性のある戦略が求められる。この点、全てのコンパウンドを新品で有しているバルテリ・ボッタス、トロロッソ・ホンダ勢、フォース・インディア勢らは潜在的なアドバンテージを持っていると言える。
各ドライコンパウンドの今週末の最多周回数は以下の通り、概ね20周以上であり大きな差はない。
- ソフト…21周(シロトキン、Sauber)
- スーパーソフト…22周(バンドーン、Mclaren)
- ウルトラソフト…22周(ハートレー、Toro Rosso)
レース規定周回数は51周。今週末のバクー市街地コースでのウルトラソフトとスーパーソフトとのベストタイム差は約1.1秒、スーパーソフトとソフトとの差は1.5秒程。ピレリのマリオ・イゾラは1ストップ戦略が主流になるとの認識を示している。
予報通り日曜のバクー上空には厚い雲が垂れ込め、カスピ海からの強風が吹き荒れている。波乱必至のレースになる事は間違いなさそうだ。