モンテカルロ市街地コースcreativeCommons CaterhamF1

モンテカルロ市街地コース

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サーキットデータ

名前
モンテカルロ市街地コース
所在国
モナコ
住所
Monte Carlo, Monaco
設立年
1929年
コース全長
3,340m | 18コーナー
周回数
78周 | 時計回り
エンジン負荷レベル
| 全開率 : 61%
ブレーキ負荷レベル
| 使用率 : 22%
燃料消費量
| 1.35kg/周
フューエル・エフェクト
| 0.27秒/10kg
タイヤ負荷レベル
グリップレベル
エアロ重要度
最大高低差
42m
収容人数
120,000人
レコード
1分13秒532 キミ・ライコネン / マクラーレン / 2006年
WEBサイト
www.acm.mc

モンテカルロ市街地コースとは、フランス南部にあるモナコ公国の4つの地区の中の一つであるモンテカルロに位置するストリートサーキット。世界三大レースの一つに数えられるF1モナコGPの舞台である。フォーミュラEでも使用される。平均速度は時速130kmと、F1カレンダーの中で最も遅いサーキットとなっている。

普段は、カジノやヨットハーバー、高級ブランド店が軒を連ね、世界中のセレブたちが訪れる豪華な街。レース期間中は2車線の一般道路の脇に頑丈なガードレールを組み立てられ、優雅な街は世界一の難コースに姿を変える。レース後3週間でそれらは撤去されるそうだ。

2001年F1モナコGPフェラーリのミハエル・シューマッハ
©F1

全てのドライバーが勝利を夢見るF1モナコGP

モナコGPは技術的に難しいというだけでなく、ドライバーにとっては絶対に勝ちたいレース。モンテカルロは少しでもミスをすればたちまちコンクリートウォールの餌食になる程タイトでシビアなコース。過去には2件の死亡事故が発生、1952年にはルイジ・ファジオーリがトンネルで、67年にはロレンツォ・バンディーニがヌーベルシケインでそれぞれクラッシュし亡くなっている。

マシンの性能差が現れにくくドライバーの腕・技量が試される事もあり「モナコでの1勝は他での3勝に値する」と言われ、F1カレンダー屈指のドライバーズ・サーキットとして知られている。モナコGPの勝者は「モナコ・マイスター」と呼ばれ多くの賞賛を集めることになる。モンテカルロでの勝利のためには、精密なドライビング、卓越した技術、そして恐れを知らない勇気が必要なのだ。国王からトロフィーを受け取るため、モナコGPには表彰台は存在せず、上位3名は貴賓席にて表彰される。

モナコGP最多優勝記録

1993年モナコ・ウィナーのアイルトン・セナ
©mclaren.com 1993年アイルトン・セナ

アイルトン・セナの6回が最多、セナは優勝記録だけでなくモナコGP最多ポールポジション(5回)、最多表彰台記録(8回)も所持している。「Mr.モナコ」と呼ばれたグラハム・ヒルとミハエル・シューマッハが5回優勝、アラン・プロストが4回、スターリング・モスとジャッキー・スチュワートがそれぞれ3回優勝している。セナに次ぐ4回のモナコPP記録を持つファン・マヌエル・ファンジオは2度の優勝を挙げている。

チームとしてモナコで一番勝っているのはマクラーレンの15回。15回の勝利の内10回はセナとプロストによって献上されている。マクラーレンとF1モナコGPの歴史 – セナ、プロストらが挙げた15回の優勝を写真と共に振り返る

コースレイアウト

コース幅が極めて狭いこともあり、「絶対に抜けない」と形容されるほどオーバーテイクが困難であるため、予選結果がとても重要になってくる。2003年のモナコGPでのオーバーテイク回数はゼロであった。ただし、そのコース幅に狭さと一瞬のミスが大きなアクシデントに繋がることもあり、決勝レースでのセーフティーカー出動確率が極めて高いため、レース戦略と素早いピット判断が順位を大幅に入れ替えることも多々ある。

モンテカルロのコースレイアウト図

コースにはランオフエリアがほとんど存在せず、一切のミスが許されない。他のサーキットと比べてより高い集中力が要求される。マシンのダウンフォース量は最大限にまで高められ、ブレーキングは極めて激しい。ラップタイム向上の鍵は8コーナーのポルティエ、ポルティエの前にはF1で最も低速のコーナーであるロウズヘアピンがあり、その後には全開区間のトンネルが続く。アイルトン・セナやミハエル・シューマッハと言った多くの偉大なドライバーが、このトンネル内でレースを終えている。

コース変更

1955年以降ほとんど変わらないままのレイアウトでレースが行われている。大規模な改修は2003年と04年。2003年の改修では狭すぎるピットエリアの拡張のために13コーナーから18コーナーまでを海側に移動、2004年にはラスカス・コーナーに改修が加えられ、以前よりも緩やかな形状に変化した。

特徴的なコーナー名

モナコの各コーナーには様々な呼び名があり、多くのファン、ドライバー、関係者がいかにこのサーキットを愛しているのかがよく分かる。主だった有名コーナーを以下に紹介しよう。

1979年ロウズ・ヘアピンを走るジョディー・シェクターとニキ・ラウダ、ジル・ビルヌーブ。レースはシェクターが制した。
©formula1.com ロウズ・ヘアピン(1979年F1モナコGP)

サーキットの場所

海に隣接しているため、クルーザーやヨットからレースを観戦するファンもいる。ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグ、マックス・フェルスタッペン、ニコ・ヒュルケンベルグ等、モナコ在住のF1ドライバーも多い。