フェルスタッペン、歴代3位タイへ王手。角田は「最高潮」取り戻せるか─F1アメリカGPレッドブル展望

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サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で10月17〜19日に開催される2025年F1第19戦アメリカGPに先立ち、5連覇の望みをつなぐマックス・フェルスタッペンと、復調のきっかけを掴みつつある角田裕毅が、それぞれ異なる立場から週末への意気込みを語った。

歴史的記録更新に王手をかける現チャンピオンと、バクー以降の好調を継続し、さらに磨きをかけたい日本人ドライバー。二人の言葉から浮かび上がるのは、「覚悟」と「前進」への強い意志だ。

フェルスタッペン:「前向きな一歩」のさらに先へ

「シンガポールでは前向きな一歩を踏み出せた」とフェルスタッペンは振り返る。「ここ数戦は良い流れが続いているし、この勢いを維持して、今週末はもう一段上の結果を狙いたい」

その自信の裏には、徹底した準備がある。「今週はファクトリーに戻ってシミュレーターで入念に準備をしてきた。チーム全体でも改善点を分析し、あらゆる面で最善を尽くしている」

表彰台で優勝を喜ぶジョージ・ラッセル(メルセデス)、2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位ランド・ノリス(マクラーレン)、ペトロナスCEOのムハンマド・タウフィク、2025年10月5日(日) F1シンガポールGP決勝(マリーナベイ市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

表彰台で優勝を喜ぶジョージ・ラッセル(メルセデス)、2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位ランド・ノリス(マクラーレン)、ペトロナスCEOのムハンマド・タウフィク、2025年10月5日(日) F1シンガポールGP決勝(マリーナベイ市街地コース)

COTAの攻略法については「ストレートスピードと高速コーナーに必要なダウンフォースの間で、セットアップの適切な妥協点を見つけることが重要だ」と分析。さらに「路面のバンプが厄介」と課題を挙げつつも、「オースティンは街もクールだし、食事も最高。走るのが毎回楽しみな場所だよ」と余裕も見せる。

今季4回目となるスプリント週末については、「限られた時間の中で最適なセットアップを見つけなきゃならない。微調整の余地が少ない分、誰にとっても挑戦だ」と語るが、短期間で完璧な答えを導く力は、レッドブルが伝統的に得意としてきた分野でもある。

キャリア通算121回の表彰台を誇るフェルスタッペンは、今週末に表彰台を獲得すればセバスチャン・ベッテルに並ぶ歴代3位タイに躍り出る。

さらに今季7回目のポールポジションを獲得すれば、アイルトン・セナ&マクラーレンの記録を超え、ドライバー/チームの組み合わせとしてF1史上単独3位(47回目)に浮上。レッドブルにとっても、2019年に始まったホンダとのパートナーシップで通算50回目のポールという節目を迎えることになる。

角田裕毅:「逆転現象」を乗り越え”最高潮”へ

一方の角田は「コース外でもイベントが多くてすごく忙しいのが常ですが、ここでのレースは毎回楽しんでいますし、今週末のオースティンを楽しみにしています」とリラックスした雰囲気をのぞかせる。

「どこかのタイミングで本場のテキサスBBQを食べてリラックスする時間を作りたいところですが、もちろん全力を注ぐのはコース上での走りです。最大限の結果を引き出したいと思っています」

アメリカ・テキサス州オースティンの人気BBQ店「Terry Black's Barbecue」のメニューcreativeCommons Jonathan Cutrer

アメリカ・テキサス州オースティンの人気BBQ店「Terry Black’s Barbecue」のメニュー

また、「バクー以降、クルマに対する自信がどんどんついてきて、チームとしても僕個人としても上手く噛み合い始めています」とも振り返るが、アゼルバイジャンGP以降のパフォーマンス変化には興味深い要素がある。

これまでは予選でまずまずの速さを見せながらも決勝で苦戦する傾向があったが、バクー以降はその構図が逆転し、ロングランペースが改善された一方で1ラップペースが低下している。来季のシート獲得に向けては、その両方で高い競争力を発揮し、結果につなげる必要がある。

前戦シンガポールGPでは12位フィニッシュに終わり惜しくもポイント圏外。レース全体を通してロングランペースは良好だったが、本人が「人生最悪のスタート」と振り返る序盤の順位喪失が最後まで響いた。

それでも角田は「シンガポールではシンガポールならではの戦いになりましたが、ここオースティンでは、自分とクルマのポテンシャルを最大限に引き出せるような状況に戻せればと期待しています」と前を向く。

さらに「スプリントフォーマットは独特の難しさがあって、金曜のフリー走行を通して取り組む仕事の成果が決定的に重要です」と語り、FP1から持てる力を最大限に発揮していくと誓った。

角田がキャリア唯一のファステストラップを記録したのは2023年のアメリカGP(8位フィニッシュ)。相性の良いCOTAで、再びそのスピードとリズムを取り戻せるか——週末の走りに注目したい。

ピエール・ガスリー(アルピーヌ)を追う角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年10月22日(日) F1アメリカGP決勝レース(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ピエール・ガスリー(アルピーヌ)を追う角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年10月22日(日) F1アメリカGP決勝レース(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)

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