左から田辺豊治テクニカル・ディレクター、山本雅史F1マネージングディレクター、優勝したマックス・フェルスタッペン、クリスチャン・ホーナー代表、2019年F1ブラジルGPにて
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F1撤退まで残り12戦…レッドブルとホンダ、共闘50戦目の節目ベルギーGPを前にしたタイトルへの決意と相手への感謝

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レッドブル・レーシングとホンダはこれまでに共に戦った49回のグランプリで11回の優勝と32回の表彰台、8回のポールポジションを獲得した。そう、サマーブレイク明けのベルギーGPは50戦目の節目となる。

パワーユニット・サプライヤーとしてホンダが英国ミルトンキーンズのチームと共闘して2年が経ち迎えた提携3年目の今年、両者は早くもチャンピオンシップを狙える位置に辿り着いた。だがチャンスは今年1年のみ。12月の最終アブダビGPを以てホンダは最高峰フォーミュラ1を去る。

スパ・フランコルシャンでのシーズン第12戦を前にレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、これまでにホンダと共に成し遂げてきた戦歴を振り返り、日本のエンジンメーカーに感謝の意を表した。

「2019年のF1から共に仕事に取り組み初めて以来、ホンダとの関係は時を経る毎に強固となってきた。我々はこれまでの49回のレースで11回の優勝と32回の表彰台を獲得した。共に成し遂げた成功を本当に誇らしく思う」

「共に戦う50回目のレースとなる今回のスパは、これまでに達成してきた事を振り返り、その成功を更に発展させていく上で絶好のタイミングであり、それと同時に今年のタイトル争いを可能にしてくれたホンダの皆さんの並々ならぬ努力とコミットメントに感謝する素晴らしい瞬間でもある」

ホンダF1の山本雅史マネージング・ディレクターと抱き合って勝利を喜ぶレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表、2020年F1アブダビGP決勝レースにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

ホンダF1の山本雅史マネージング・ディレクターと抱き合って勝利を喜ぶレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表、2020年F1アブダビGP決勝レースにて

トロ・ロッソとのパートナーシップ開始に伴い、長谷川祐介F1プロジェクト総責任者の後任として2018年に現場統括責任者に着任した田辺豊治テクニカル・ディレクターは、レッドブルはもとより、マクラーレンとの不遇のシーズンを過ごしていた最中に手を差し伸べてくれたイタリアの友人達、ブレンドン・ハートレーやダニール・クビアトといったかつてのドライバー達に謝辞を述べると共に、残された12戦に向けて改めてタイトルへの決意を示した。

「2019年のオーストリアGPでの初優勝、同じ年のハンガリーでの初ポール、2020年のバーレーンGPでのレッドブルとの初のダブル表彰台、そして今シーズンの5連勝など、短い期間ではありますが、我々はこのハイブリッド時代に素晴らしい結果を残してきました」

「レッドブルとタッグを組む前のホンダはF1に復帰して4年を経ていましたが、この間は表彰台に上った事すらありませんでした。ですが、今ではレッドブルと共にチャンピオンシップを戦うまでになりました」

「これはホンダとレッドブルのスタッフ全員の努力と素晴らしいコミュニケーションの賜物です。50回目のレースを前に、オープンかつフェアなアプローチと、同じ目標を共有し、我々を信頼してくれたレッドブル・レーシングに感謝したいと思います。それと、これまでのドライバー達の貢献も忘れてはなりません」

F1日本グランプリでの予選結果に喜ぶフランツ・トスト代表と山本雅史MS部長、田辺豊治テクニカルディレクター、2018年10月6日Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1日本グランプリでの予選結果に喜ぶフランツ・トスト代表と山本雅史MS部長、田辺豊治テクニカルディレクター、2018年10月6日

「また、2018年にスクーデリア・トロ・ロッソと素晴らしい協力関係を築けた事が、翌年からの両チームとのパートナーシップの礎となった点も見逃す事のできない要素です。これまでに達成したことを誇りに思います」

「ホンダのF1プロジェクトに残されたのは後12レースのみですが、この冒険を最高の形で締め括るために全力を尽くしていきます」

F1ベルギーGPは日本時間8月27日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。

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