セバスチャン・ベッテル、AMR21にトラブルで走行僅か10周…残すは半日のみ / F1テスト《2日目》2021
本来であれば誰よりも周回数を稼ぎたいところだが、アストンマーチンAMR21が信頼性不足に見舞われた事で、セバスチャン・ベッテルのプレシーズンテスト2日目の走行は僅か10周に留まった。
前例のない3日間という短期間でのテスト故、新人や移籍組にとっては例年以上に走行時間の確保が重要となるものの、13日(土)午前のテストでギアボックストラブルが発生。ベッテルはまともに走る事ができなかった。
1日を振り返ったベッテルは「この24時間は僕自身にとっても、ガレージのみんなにとっても、そしてチーム全体にとっても、本当に慌ただしい時間だった」と肩を落とした。
「残念ながら今日は充実した時間を過ごす事ができなかった。ギアボックスに問題が発生し、それを交換しなきゃならず、かなり時間がかかってしまったんだ」
「仕方のない事ではあるけど、残念ながら殆ど走行する事ができなかったから、今朝のセッションはコースでの走行という点であまり役に立たなかった」
「願わくば明日は多くを走り込んで大量のデータを集めたい。本来であればもっと情報が欲しいし、もっと走行時間を確保したいけど、そんな事を言ってもしょうがない。今の状況を受け入れなきゃ。シーズンは長いし、きっと大丈夫」
チーム代表を務めるオトマー・サフナウアーは次のように述べ、走行時間の減少がテスト計画だけでなくベッテルにも影響を与える可能性を認めた。
「セブにも影響があるだろう。今、セブに何より必要なのはクルマに乗る時間だ。残された時間でベストを尽くす」
幸いにも、午後に作業を引き継いだランス・ストロールはトラブルフリーで71周を走り込んだ。
「セバスチャンの走行がテクニカルトラブルで制限されたのは残念だけど、午後は全体的に本当にポジティブだった」とストロールは語った。
「風が強く、路面コンディションがあまり良くなかったけど、そんな状況でもプログラムを再開して大量に走り込めたからね。午後のプログラムは計画通りに進み、主だった仕事を終える事ができ、テストアイテムも消化した」
「巻き返すために明日はやるべき事が山積みだけど、今日は堅実な午後が過ごせて満足だ」
バーレーンでのプレシーズンテストも残すところ後1日。日曜の午前はストロールが、そして午後はベッテルが再びAMR21をドライブする。
初日をトップで締め括ったのはバルテリ・ボッタス(メルセデス)。2番手にはピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が0.124秒の僅差で続いた。3番手はランス・ストロール(アストンマーチン)という結果となった。
バーレーンテスト最終3日目は、日本時間3月14日(日)16時から午前のセッションが、同21時から午後のセッションがそれぞれ4時間に渡って開催される。テストの模様は2ヶ月無料キャンペーンを実施中のDAZNが生配信する。