日産自動車株式会社は2021年12月2日、日産グローバル本社ギャラリーで開催中のイベント「NISSAN FUTURES」において、「アリア・シングルシーター・コンセプト」を発表した。

これは未来の電動車両（EV）がパフォーマンスを追求した場合にどのようなスタイリングになるかを考察したもので、FIAフォーミュラE世界選手権車両を彷彿とさせる近未来的なシングルシーターに同社のEV「アリア」のパワートレインが組み合わされている。

日産のグローバルモータースポーツ・ディレクターを務めるトマソ・ヴォルペは「日産がフォーミュラEに参戦しているのはレースをするためだけではなく、より魅力的なEV開発をサポートするためでもある」として、電動フォーミュラへの参戦が同コンセプトを生み出す上で重要な役割を果たしたと説明した。

「日産においてEVとフォーミュラEの活動は相互に影響を与えあっている。アリア・シングルシーター・コンセプトにおいては、アリアのパワートレインや革新的な四輪駆動システムをレーシングカーのシャシーに組み合わせる事で、EVの更なる可能性と胸高まる魅力を追求した」

グローバルデザイン担当専務執行役員を務めるアルフォンソ・アルバイサによると、アリア・シングルシーター・コンセプトは日本語の「駿」と「翔」という言葉を体現したもので、「素早く軽やかに走る、力強く、優雅に羽ばたく姿」を表現したのだと言う。

「Nissan Futures」は日産の電動化のストーリーを過去、現在、未来の3つのゾーンで体験できるもので、Future Zoneでは次世代クロスオーバーEV「CHILL-OUT」、ピックアップトラック「SURF-OUT」、走りの楽しさを拡張するオープンカー「MAX-OUT」の計3台のコンセプトカーが展示されている。

イベントは12月27日(月)まで。オンラインで会場のロボットに乗り込み、視点を360°自在に動かしながら、あたかもその場にいるかのように楽しめるInnovation Walk（イノベーション・ウォーク）も併催される。