2020年発売予定のホンダ新型フィット

ホンダ新型フィット、魅力的な5種類のデザインで一新…内外装を画像でチェック

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ホンダの新型「FIT」が10月25日から11月4日に一般公開を迎える第46回東京モーターショー2019において、世界初公開された。2001年に、コンパクトカーの新たなベンチマークを目指して生れたフィットは、優れたパッケージング、燃費、走りを兼ね備えたクルマとして、これまでに全世界で750万台以上が販売されてきた。

4代目となる新型フィットは、歴代モデルで継承されてきた広い室内空間や使い勝手の良さを維持しつつ、グローバルで通用する新しい時代のコンパクトカーのスタンダードを目指して開発。「4つの心地よさ」を具現化すると共に、SUV風の外観を備えたモデルなど、ライフステージに合わせて選択できる5つのタイプを揃えた。

安全面も更に強化された。車両前方を広角に検知するフロントワイドビューカメラを新たに採用。車両前後に装着された計8つのソナーセンサーとの組み合わせにより、従来機能を拡充するとともに、Hondaとして初めて近距離衝突軽減ブレーキを追加した。安心・快適な運転を支援する「Honda SENSING」は全タイプで標準装備としている。

また、車載通信モジュール「Honda CONNECT」を日本初搭載し、スマートフォンによるリモート操作や、事故などの緊急時のトラブルサポート、異常を検知した際にガードマンが派遣されるHonda ALSOK駆けつけサービスなどを提供する。

ハイブリッドモデルには、e:HEV(イーエイチイーブイ)と名付けられた、高い環境性能と心地よい走りの両立を目指して開発した2モーターハイブリッドシステムを初採用。優れた環境性能とともに、心地よい走りと力強い加速で、快適な乗り心地を提供し、日常シーンのほとんどをモーターでなめらかに走行する。

ホンダ新型フィットと八郷隆弘社長、第46回 東京モーターショー2019にて
ホンダ新型フィットと八郷隆弘社長、第46回 東京モーターショー2019にて

当初は年内中の発売が予定されていたが、電子式パーキングブレーキに不具合が発生。日本国内での発売日は大幅に遅れ、2020年2月の発売開始と発表された。新型フィットについて、八郷隆弘代表取締役社長はプレスデーのスピーチにおいて「日本から世界に提案するグローバルモデルとして磨き上げた。まさに、次のHondaのクルマ作りの標準となるモデル。その走りや質感など、私自身、手ごたえを感じている」と述べた。

個性豊かな5つのデザイン

現行モデルと比較して、デコラティブで不要な造形が整理され、シンプルで突き詰められたデザインへと生まれ変わった。

BASIC(ベーシック)

デザイン性と快適性を備えた基本のタイプとして、やわらかな表情をつくるフロントフェイス、シームレスで流れるようなフォルムなど、親しみを感じさせるシンプルなデザイン。

ホンダ新型フィットBasicの外装

新型フィットは、フロントピラーを従来とは異なる断面構造にするとともに、万が一の衝突時にはボディーへ荷重を流す構造を採用。十分な衝突安全性能と、ワイドで優れた視認性を両立させている。

ホンダ新型フィットBasicのインテリア

ホンダ新型フィットBasicの運転席

HOME(ホーム)

良質な素材を用いたナチュラルな風合いの織物のシート、本革ステアリングやプライムスムースのソフトパッドなど、全体のカラーや素材を揃え、質感が高くリラックスできるこだわりの空間を目指して設計された。

ホンダ新型フィットHOMEの外装

ホンダ新型フィットHOMEのインテリア

新型フィットのインテリアパネルは、水平・直線基調のデザインにするとともに、車内からはワイパーを見えにくくすることで、運転時の心地よい視界を実現したという。

ホンダ新型フィットHOMEの運転席

NESS(ネス)

気分が盛り上がるカラーコーディネートとともに、シートとインパネソフトパッドの表皮に撥水性の高い素材を採用。ドライブをより一層楽しめるようにするべく、フィットネススポーツのような、軽快でファッショナブルな外観に仕上げられた。

ホンダ新型フィットNESSの外装

ホンダ新型フィットNESSのインテリア

歴代フィット同様の広い室内空間は継承しつつ、普段の生活から長距離ドライブまで、乗員みんなが快適に過ごせるよう、ストレスなく使える収納レイアウトなど、移動をサポートする使い心地を提供する。

ホンダ新型フィットNESSの運転席

CROSSTAR(クロスター)

街にもアウトドアにも似合う専用のエクステリアデザインと大径タイヤを採用。インテリアには、シートとインパネソフトパッドの表皮に撥水性の高い素材を採用するなど、コンパクトでありながらタフなイメージが高められている。

ホンダ新型フィットCROSSTARの外装

ホンダ新型フィットCROSSTARのインテリア

ホンダ新型フィットCROSSTARの運転席

新型フィットのフロントシートには、上級セダンへの搭載も見据えて新しく開発された新世代のボディースタビライジングシートを採用。身体をしっかり保持する面支持構造とすることで長時間ドライブでも疲れにくく、やわらかな座り心地を実現したシート構造とした。

LUXE(リュクス)

優雅で心地よい時間が過ごせる空間を目指し、質感や手触りのよさを追求した専用の本革シートを標準装備。エクステリアには、プラチナ調クロームメッキや専用デザインの16インチアルミホイールを採用し、上質感を高めた。

ホンダ新型フィットLUXEの外装

ホンダ新型フィットLUXEのインテリア

新型のリアシートは従来同等のシートアレンジとし、大人がストレスなく座れる広さと厚みのあるパッドを採用することで、上級セダン並の快適な座り心地を実現している。

ホンダ新型フィットLUXEの運転席