
マクラーレン創設者、悪質な墓荒らしの被害に─F1レジェンドの眠る地で蛮行繰り返される
F1チーム「マクラーレン」の創設者であり、1960年代のモータースポーツ界を駆け抜けたレジェンド、ブルース・マクラーレン。1970年に事故で命を落とした彼の墓が、繰り返し悪質な墓荒らしの被害に遭っていることが明らかとなった。
ニュージーランド・オークランド西部のワイクメテ墓地にある墓所では、9月末以降、複数回にわたり金色のペンキや漂白剤による損壊が発生。ブルース・マクラーレンと、2016年に死去した妻パトリシア、さらに隣接する両親、妹夫婦の墓石までもが無残にも汚される事態となっている。
故人の功績を後世に伝える慈善団体「ブルース・マクラーレン・トラスト」は声明を発表し、深い悲しみと強い憤りを示した。
「なぜこのような行為に及ぶ者がいるのか、まったく理解できない」
Courtesy Of McLaren
ブルース・マクラーレン
地元メディアの報道によれば、墓石の修復・保全活動を行う団体「グレイブ・ガーディアンズ」のジョージ・スチュワート=ダルゼル氏が9月30日、最初に被害を発見した。
普段からマクラーレン一家の墓石を磨いていたという彼女は、遠くからでも墓石全体が金色のペンキで覆われた光景を目の当たりにし、強い衝撃を受けたという。妹夫婦の墓石は漂白剤で変色し、墓石の上部にはおもちゃのクルマが接着剤で貼り付けられていたという。
被害はマクラーレン家だけにとどまらなかった。周辺の約14基の墓石も同様の被害を受けており、犯人は漂白ジェルを塗布した後に金色のペンキで塗装を試みたと見られている。セラミック製の肖像画は破壊され、墓石そのものにも深刻な損傷が残ったとされる。
オークランド市当局によれば、市内の墓地では時折こうした墓荒らしが発生するという。ワイクメテ墓地など主要墓地にはCCTVカメラが設置されているものの、犯人の特定には至っていない。
当局は市民に対し、墓地で不審な行為を目撃した場合は、速やかに警察へ通報するよう呼びかけている。