ホンダF1 田辺TD「レッドブルは週末を良い形でスタートできた」
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、8月2日(金)に行われたF1第12戦ハンガリーGP初日プラクティスを振り返った。
レッドブル・ホンダは午前のFP1で、マックス・フェルスタッペンが2番手、ピエール・ガスリーが4番手と上々のスタートを切った。ウェットとドライが行き来するコンディションとなったFP2では、ガスリーが今季初の全体ベストを記録。フェルスタッペンが2番手に続き、レッドブル・ホンダが1-2体制で初日を締め括った。
これ以上ないタイムシートだったものの、セッションを振り返ったフェルスタッペンは「僕らが速そうにみるけど、メルセデスの方がまだ若干先行してると思う」とコメント。最前列争いでは、シルバーアローに分があるとの見解を示している。
他方トロロッソ・ホンダは、FP1でダニール・クビアトが13番手、アレックス・アルボンが14番手とまずまずの出だしを見せるも、午後のFP2ではセッション開始直後に、アルボンが最終コーナーでクラッシュ。クビアトは10番手タイムを刻んだが、アルボンはノータイム最下位に終わった。
一台が消えたことで、計画されていたプログラムの妥協を強いられたものの、インターミディエイトで走るには乾き過ぎ、スリックで走るには濡れ過ぎという状況が続いたため、全車あまり走り込めなかったのが不幸中の幸いであった。
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | ガスリー | レッドブル | 1:17.854 | 16 | |
2 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:17.909 | +0.055 | 12 |
10 | クビアト | トロロッソ | 1:18.957 | +1.103 | 22 |
20 | アルボン | トロロッソ | 2 |
〇〇:F1ハンガリーGP初日を終えて
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
午前のFP1はドライ、午後のFP2はウエットでのセッションになりました。明日の予選も雨になる可能性があるようですので、FP2でウエットを経験できた点は良かったと思います。
アストンマーチン・レッドブル・レーシングの2台は、両セッションをまずまずのポジションで終え、サマーシャットダウン前最後のレースを良い形でスタートすることができました。
レッドブル・トロロッソ・ホンダについては、まだパッケージとして改善の余地がありますので、今夜の作業でセッティングの見直し作業を進めます。幸いにもアルボン選手にケガはありませんでした。
2019年F1ハンガリーグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間8月2日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってハンガロリンクで開催される。