ハンガロリンクのピットレーンを走るレッドブル・ホンダ、2019年F1ハンガリーGPにて
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ホンダF1 田辺TD「レッドブルは週末を良い形でスタートできた」

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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、8月2日(金)に行われたF1第12戦ハンガリーGP初日プラクティスを振り返った。

レッドブル・ホンダは午前のFP1で、マックス・フェルスタッペンが2番手、ピエール・ガスリーが4番手と上々のスタートを切った。ウェットとドライが行き来するコンディションとなったFP2では、ガスリーが今季初の全体ベストを記録。フェルスタッペンが2番手に続き、レッドブル・ホンダが1-2体制で初日を締め括った。

これ以上ないタイムシートだったものの、セッションを振り返ったフェルスタッペンは「僕らが速そうにみるけど、メルセデスの方がまだ若干先行してると思う」とコメント。最前列争いでは、シルバーアローに分があるとの見解を示している。

他方トロロッソ・ホンダは、FP1でダニール・クビアトが13番手、アレックス・アルボンが14番手とまずまずの出だしを見せるも、午後のFP2ではセッション開始直後に、アルボンが最終コーナーでクラッシュ。クビアトは10番手タイムを刻んだが、アルボンはノータイム最下位に終わった。

一台が消えたことで、計画されていたプログラムの妥協を強いられたものの、インターミディエイトで走るには乾き過ぎ、スリックで走るには濡れ過ぎという状況が続いたため、全車あまり走り込めなかったのが不幸中の幸いであった。

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 1:17.854 16
2 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:17.909 +0.055 12
10 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1:18.957 +1.103 22
20 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 2

〇〇:F1ハンガリーGP初日を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

午前のFP1はドライ、午後のFP2はウエットでのセッションになりました。明日の予選も雨になる可能性があるようですので、FP2でウエットを経験できた点は良かったと思います。

アストンマーチン・レッドブル・レーシングの2台は、両セッションをまずまずのポジションで終え、サマーシャットダウン前最後のレースを良い形でスタートすることができました。

レッドブル・トロロッソ・ホンダについては、まだパッケージとして改善の余地がありますので、今夜の作業でセッティングの見直し作業を進めます。幸いにもアルボン選手にケガはありませんでした。


2019年F1ハンガリーグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間8月2日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってハンガロリンクで開催される。

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