夜のバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するトロロッソ・ホンダSTR14
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トロロッソ・ホンダ、一発のタイムに手応え十分「競争力は非常に高い」F1バーレーンGP《初日》

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スクーデリア・トロロッソのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは、29日(金)に行われたF1第2戦バーレーンGP初日プラクティスを振り返って「ショートランに関してはかなりコンペティティブだ」と語った。

この日のダニール・クビアトは両セッションでトップ10に入れ込み、昨年のピエール・ガスリーの活躍を彷彿とさせる印象的なスピードを示した。STR14とバーレーン・インターナショナル・サーキットとの相性は今年も変わらず良いようだ。

一方のアレックス・アルボンは13番手で初日を締め括ったものの、クビアトとのギャップは0.365秒。エドルズは「トラフィックの影響を除外すれば二人のタイムは遜色ない」と述べ、アルボンが渋滞に巻き込まれたためにタイムを失ったと説明した。

一発のタイムに手応え十分「競争力は非常に高い」

ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア

生産的な1日を過ごせたと言って差し支えないと思う。クルマは高い信頼性を発揮し多くの周回を走り込めたし、計画していたテスト項目は全てやり終える事ができた。ポジティブだよ。

FP1では、2台でオプションタイヤに取り組んだ。毎年の事だが、ここは路面が埃っぽくて路面の改善が激しく、マシンバランスが厳しい。アレックスには、F1マシンで走るこのコースに慣れさせつつ、メカニカルセットアップ作業にも取り組んでもらった。

FP2にかけて路面コンディションが大きく変化するため、FP1で学んだ内容がそのまま通用するわけではない。この点については慎重に見極める必要がある。FP1では路面温度がかなり高く、バランスの点でトリッキーだったため、その点を考慮してFP2に向けてセットアップを変更したところ、上手く噛み合ってくれた。

ダニー(クビアト)は素晴らしいラップを見せてくれたが、アレックスの方はターン1とターン2で少しトラフィックに捕まってしまい、コンマ数秒をロスしてしまった。この点を考慮すれば2人のタイムは遜色ないものであり、ショートランに関して我々はかなりコンペティティブだと考えている。

ミッドフィールドは今回もかなりの混戦になるだろうから、コンマ1秒の違いが結果に大きな影響を与える事になるだろう。明日に向けては、詳細まできっちり詰めた上でマシンを完璧に最適化する必要がある。

今日のロングランでは、二人共オプションでスタートさせ、その後プライムに履き替えた。どちらのコンパウンドでも挙動はかなり良好だった。我々の競争力に関して言えば、求めていた水準から言ってまずまずだと考えている。


初日はフェラーリがトップを独占。FP1ではシャルル・ルクレールが、FP2ではセバスチャン・ベッテルが最速を刻み、前戦ウィナーのメルセデスの二人を退けた。

バーレーン・グランプリ3回目のフリー走行は日本時間3月30日(土)21時から、公式予選は同24時からバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。降水確率60%の予報が出ており、予選はウェットコンディションとなる可能性がある。

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