2024年FIA世界耐久選手権（WEC）第4戦、第92回ル・マン24時間レースのチェッカーまで4時間を切り、ポルシェ、フェラーリ、キャデラック、トヨタが首位を入れ替える展開の中、アレックス・パロウがドライブする2号車キャデラックが2台のトヨタをリードする。

グレゴワール・サウシーのユナイテッド・オートスポーツ59号車がコース上でストップしたことに伴うフルコースイエローが解除された直後、セバスチャン・ブエミのトヨタ8号車が83号車フェラーリを果敢にオーバーテイク。2番手に浮上した。

その後、タイヤ交換なしのピットストップを行い3番手でコースに復帰すると、首位を走るアントニオ・フォコの50号車フェラーリは翌周にタイヤを交換して5番手でコースに戻った。4番手にはル・マン防衛に臨む姉妹車の51号車が先行する。

AFコルセ83号車フェラーリ（ロバート・クビサ、ロバート・シュワルツマン、イェ・イーフェイ）は、同じタイミングでピットに入った際に電気系統のトラブルに見舞われたようで、長きに渡ってリードを刻むも、残り4時間を切った直後に無念のリタイヤとなった。

小林可夢偉の駆るトヨタ7号車は相次いで不運に見舞われながらも、そのたびに立て直す不屈の走行で上位争いに喰らい続けている。

ハート・オブ・レーシング27号車アストンの横転事故による3回目のセーフティーカー（SC）導入を経てリスタートを迎えると小林可夢偉は、1個目のミュルサンヌ・シケインで50号車フェラーリの外側を狙うなどアグレッシブな走りを見せたが、何らかのトラブルを抱えて一時的にパワーを失った。

さらに、残り4時間を前に左フロントにスローパンクチャーを抱えたことで予定外のピットストップを強いられたが、ハイペースを刻み続け、ピットストップのシーケンスが異なる8号車との順位入れ替えを経て、20時間を過ぎたところで2番手を走行する。

LMGT3クラス首位を争っていたマンタイ・ピュアレクシングの92号車ポルシェ911は、ギアボックスのトラブルに見舞われ大きく順位を落とした。

ル・マン24テレビ放送、オンボード映像