2024年FIA世界耐久選手権（WEC）第4戦、第92回ル・マン24時間レースのチェッカーまで6時間を切り、6号車ポルシェがトヨタ8号車を交わして3回目のセーフティーカー（SC）導入ラップでリード。7号車はトップ同一周回の7番手を走行する。

ジャック・エイトケンがドライブする311号車キャデラックの事故と、降り続く土砂降りの影響で2回目のSCは4時間26分という長期に及んだ。メンタル、フィジカルともにドライバーへの負担は大きく、ブレンドン・ハートレーは足の痙攣を訴えた。

すっかり日も昇った残り7時間49分でレースは再開されたが、ドライへと移り変わるコンディションは再度のSCを呼び込ぶに十分だった。

スリックタイヤへと履き替え始めるマシンが増える中、ダニエル・マンチネッリがドライブするハート・オブ・レーシングの27号車アストンがインディアナポリスのバリアに衝突。横転する大クラッシュが発生し、3回目のSCが導入された。

平川亮がドライブするトヨタ8号車はフェリペ・ナッセのペンスキー4号車がインディアナポリスコーナーでクラッシュするまで隊列をリードしていたが、その直前にピットストップを行ったことが不運に働き、事故によるスローゾーンを経て6号車がピットストップで逆転した。

ニック・デ・フリースがドライブするトヨタ7号車は2回目のSC中に3番手を走行していたものの、誤ったSCトレインに加わったためペナルティを回避すべく再びピットイン。2回目のSCを4番手からリスタートした。

ところが、スクリーンが曇ってあまりに視界性が悪く、リスタートラップで突如減速。83号車フェラーリに道を譲ると再びピットストップを行い、スクリーンのティアオフを剥がして11番手でコースに復帰と、後手に回った。

それでもストップのシーケンスが崩れたことで上位勢としていち早くスリックタイヤに履き替えると、大きくポジションを取り戻して7番手を走行。ハイパーカークラスは上位11台が同一周回と、終盤に向けて更なる激戦が予想される。

ル・マン24テレビ放送、オンボード映像