「ゼロポッド」時代のメルセデス技術責任者、3年ぶりにF1復帰。マイク・エリオットがアルピーヌCTOに就任

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元メルセデスF1の最高技術責任者マイク・エリオットが、約3年の離脱期間を経てF1パドックに復帰する。アルピーヌは2026年9月17日(木)、チーフ・テクニカル・オフィサー(CTO)としてエリオットを起用したと発表した。

「ゼロポッド」責任者、3年ぶりF1復帰

2022年F1バルセロナテスト時とバーレーンテスト時のメルセデスW13のサイドポッド比較Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

2022年F1バルセロナテスト時とバーレーンテスト時のメルセデスW13のサイドポッド比較

エアロダイナミストとして2000年にマクラーレンでF1キャリアをスタートさせたエリオットは、2012年に空力部門の責任者として英国ブラックリーのチームに加わり、V6ハイブリッド・ターボ時代の数々の成功に貢献した。

そして2022年にグランドエフェクトカー時代が到来すると、ジェームズ・アリソンの後任テクニカル・ディレクターとして「ゼロポッド」と呼ばれる独創的なコンセプトを打ち出したものの競争力不足に直面。チーム代表兼CEOを務めるトト・ウォルフは後に、このコンセプトは誤りだったと認めた。

一連の不振を受け、2023年初頭にアリソンがテクニカル・ディレクターに復帰。エリオットはCTOに異動となったものの、同年10月にメルセデスからの離脱が発表された。メルセデスによると離脱はエリオット自身が決めたことであり、解雇ではなかった。

古巣エンストンで技術部門を統括

エリオットは今後、イギリス・エンストンのファクトリーにおける技術・エンジニアリング部門を統括・指揮することになる。

エリオットにとってエンストンはかつての職場であり、今回の就任は古巣への復帰でもある。エリオットは2008年から2012年にかけて、チームがルノー、ロータスとして参戦していた時代にプリンシパル・エアロダイナミシストを務めていた。

アルピーヌは今回の人事について、コース上でのパフォーマンスをさらに高め、上位4チームとの差を縮めるうえでの技術力強化の一環と位置付けている。

旧規則時代の最終年を犠牲にして2026年に備えたアルピーヌは、2026年シーズンに好調なスタートを切り、現在レーシング・ブルズとコンストラクターズ選手権5位を争っている。

なお、エグゼクティブ・テクニカル・ディレクターを務めるデイビッド・サンチェスは引き続き、2026年型と2027年型マシンの開発を統括する。

エリオットはCTOという立場で、より広い視点での技術開発や将来のレギュレーションへの対応に重点を置くものとみられる。