富士スピードウェイに突如現れた「2317コーナー」――その数字が意味するものとは

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東京都港区に本社を置くIT企業、株式会社システナが、富士スピードウェイとネーミングライツ・スポンサー契約を締結した。これに伴い、2026年8月1日(土)から、サーキット内のゴールブリッジは「システナゴールブリッジ」、ターン13は「2317コーナー」と呼称されることとなった。

明かされぬ「2317コーナー」の由来とは?

富士スピードウェイのターン13は、テクニカルな最終セクターに位置する。ダンロップコーナーからGR GTコーナーへと続く、上りながらステアリングを切り続ける区間にあり、アクセル・コントロールでタイムロスを抑えるライン取りが重要となる。

一見すると謎めいた「2317」という数字について、システナはその由来を説明していないが、これは東京証券取引所プライム市場に上場する同社の証券コードと一致する。IT企業が自社の銘柄コードをサーキットのコーナー名に冠するという点で、ユニークな契約と言えそうだ。

富士スピードウェイ最終セクターのターン13「2317コーナー」、2026年8月1日(土) 富士スピードウェイCourtesy Of 株式会社システナ

富士スピードウェイ最終セクターのターン13「2317コーナー」、2026年8月1日(土) 富士スピードウェイ

国際自動車連盟(FIA)のグレード1規格を取得している富士スピードウェイは、多くのコーナーにネーミングライツを導入していることで知られる。

全長4,563mのコースには、ターン1の「TGRコーナー」をはじめ、「コカ・コーラコーナー」「ADVANコーナー」「パナソニックオートモーティブコーナー」など、スポンサー名を冠したコーナーが数多く並ぶ。

SDV時代を背景としたネーミングライツ

IT企業とレーシングサーキットによる今回のネーミングライツ契約の背景には、自動車産業の構造的な変化がある。自動車産業では現在、車両の機能や価値をソフトウェアによって継続的に進化させるSDV(Software Defined Vehicle)への移行が進んでいる。

こうした状況のなか、システナは車載ソフトウェア開発、開発基盤、通信技術、クラウドに関する知見を集約し、モビリティ領域の事業を推進してきた。

富士スピードウェイには、モータースポーツファンに加え、数多くの自動車メーカーや関連企業、技術者が集まる。

システナは今回の契約について、「長期にわたりこの場に関わらせていただくことは、モビリティに関わる方々との接点を継続的に築いていく重要な機会となります」と説明した。

富士スピードウェイ内に設置された「システナゴールブリッジ」や「2317コーナー」などネーミングライツ対象施設の位置図、2026年8月1日(土) 富士スピードウェイCourtesy Of 株式会社システナ

富士スピードウェイ内に設置された「システナゴールブリッジ」や「2317コーナー」などネーミングライツ対象施設の位置図、2026年8月1日(土) 富士スピードウェイ