2025年F1ベルギーGPスプリント:変動後のグリッドとタイヤ戦略、各車の温存セット

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2025年F1第13戦ベルギーGPのスプリントレースは、日本時間7月26日(土)19時にスタートを迎える。以下に、スプリントレースのスターティンググリッド、予想されるスタートタイヤ戦略、そして各車の温存タイヤセットについてまとめる。​

スターティング・グリッド

スパ・フランコルシャンの最終シケインとピットビル群、、2025年7月25日(金) F1ベルギーGPCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

スパ・フランコルシャンの最終シケインとピットビル群、、2025年7月25日(金) F1ベルギーGP

スプリント予選では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、角田裕毅(レッドブル)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の3名が審議対象となったが、ラッセルと角田に関しては競技規則への抵触が認められたものの、処分は戒告にとどまった。

その結果、グリッド降格ペナルティを受けたドライバーはいないが、予選19番手フランコ・コラピント(アルピーヌ)がパルクフェルメ下でリアウイングを変更。ピットレーンからのスタートが命じられたため、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)のグリッドが一つ繰り上がった。

ポールポジションには、コースレコードを更新してスプリント予選を制したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が着き、2番グリッドにはスプリント最多11勝を誇るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が並ぶ。

注目すべきは、トップ10に8チームが名を連ねた点だ。両ドライバーがトップ10入りを果たしたのはマクラーレンとハースのみ。対照的に、アストンマーチンとメルセデスは2台ともがSQ3進出を逃し、グリッド中団以降からの追い上げを強いられる格好となった。

Pos No Driver Team Qualifying
1 81 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1(-)
2 1 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 2(-)
3 4 L.ノリス マクラーレン・メルセデス 3(-)
4 16 C.ルクレール フェラーリ 4(-)
5 31 E.オコン ハース・フェラーリ 5(-)
6 55 C.サインツ ウィリアムズ・メルセデス 6(-)
7 87 O.ベアマン ハース・フェラーリ 7(-)
8 10 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー 8(-)
9 6 I.ハジャー レーシングブルズ・ホンダRBPT 9(-)
10 5 G.ボルトレート ザウバー・フェラーリ 10(-)
11 30 L.ローソン レーシングブルズ・ホンダRBPT 11(-)
12 22 角田裕毅 レッドブル・ホンダRBPT 12(-)
13 63 G.ラッセル メルセデス 13(-)
14 14 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス 14(-)
15 18 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス 15(-)
16 23 A.アルボン ウィリアムズ・メルセデス 16(-)
17 27 N.ヒュルケンベルグ ザウバー・フェラーリ 17(-)
18 44 L.ハミルトン フェラーリ 18(-)
19 12 A.K.アントネッリ メルセデス 20(+1)
20 43 F.コラピント アルピーヌ・ルノー 19(-1)

タイヤ戦略と各車の温存状況

現時点で、角田を含むレッドブル勢およびハース勢の計4名がC1(ハードタイヤ)を2セット温存しており、そのうち1セットがスプリントで使用される可能性がある。

15周という短距離のレースではあるが、3種類すべてのコンパウンドが登場する展開も十分にあり得る。特にグリッド後方からスタートする“失うものがないドライバー”たちは、決勝レースを見据え、ミディアム以外のタイヤ挙動を確認する目的で、あえて異なる戦略を選択する可能性もある。

レーススタート予定時刻(現地12時)のスパは曇り時々晴れの予報となっており、基本的にはドライレースが想定される。ただし、気まぐれな“スパ・ウェザー”がレース展開に思わぬ波乱をもたらす可能性も、決して除外できない。

2025年F1ベルギーGPスプリント前の各車の温存タイヤセット、2025年7月26日Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2025年F1ベルギーGPスプリント前の各車の温存タイヤセット、2025年7月26日

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