ストリート・キングことセルジオ・ペレス（レッドブル）は5月27日のF1モナコGP公式予選Q1でまさかのクラッシュを喫して最下位に終わった。チームメイトでタイトル争いのライバル、マックス・フェルスタッペンはポールポジションを獲得。悲願のワールドチャンピオン獲得の望みは遠のいた。

ペレスは「ポールを狙える」との確信を持って予選に臨んだものの、セッション開始早々にサン・デボーテ（ターン1）でクラッシュ。車体左側をバリアに強打した。赤旗が振られ、時計の針は残り11分12秒で止められた。

クルマを降りたペレスは、タイムを稼ごうとプッシュした結果、限界を超えてリアを滑らせてしまったと説明し、「チームに対して本当に申し訳ない。それしか言えない」と謝罪した。

「これほどまでに努力し、ハードワークを通して準備を重ねてきたのに、こういう形になってみんなを失望させてしまった」

「チームの働きに見合う結果じゃないし、自分自身に対して本当に失望した。明日、手に負えないレースをする事になってしまった」

2019年以降、モナコで記録されたオーバーテイクは合わせても僅か13回に過ぎない。予選で沈んだ場合、決勝でできる事は願う事くらいのものだ。

「明日は兎に角、悪夢のような1日になるはずだ。何をやっても相手に対応されてしまい、結局は同じようなポジションのままになるだろう」とペレスは絶望的なコメントを残した。

2023年F1モナコGP予選ではマックス・フェルスタッペン（レッドブル）がポールポジションを獲得。最前列2番グリッドにはフェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）が並ぶ。角田裕毅（アルファタウリ）は9番グリッドから入賞を狙う。

決勝レースは日本時間5月28日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周3,340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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