ボッタス、”攻め”のピットレーンスタート…アロンソはエンジン交換でペナルティ / F1オーストリアGP
グリッド後方に沈んだバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)とフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がF1第11戦オーストリアGP決勝レースに向けて一手を打った。
アルファロメオは決勝を前に、ボッタスの77号車C42のリアウイング及びサスペンションのセットアップを変更した。当然、パルクフェルメ規定違反となるため、ピットレーンスタートが義務付けられる。
変更の理由は明らかにされていないが、ドラッグを減らす等して、マシンをオーバーテイク仕様へと変更したものとみられる。また、合わせて今季5基目のターボチャージャーとMGU-Hを開封した。
ボッタスはFP1を前に今季4基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H/K、そして3基目のCE(コントロール・エレクトロニクス)を開封。ペナルティにより最後尾スタートとなる事が確定していた。
一方のアロンソは予選8番手ながらも、土曜のスプリントレースで電気系統と思われるトラブルに見舞われ出走できず19番手に転落。決勝を前に、新たに今季5基目のICE、ターボ、MGU-H、そして4基目のES(バッテリー)の封を切った。
原因はまだ調査中ながらも、スプリントでのトラブルが電気配線、ES、CE周りの故障によるものである可能性があるため、予防措置として交換したとの事だ。今後のレースに向けてストック用のパワーユニットを確保する狙いもあるだろう。
これは降格ペナルティの対象となるが、ボッタスがピットレーンスタートとなるためアロンソのグリッドは19番手のまま変わらず、影響はない。