6月11日（土）現地16時にスタートした2022年FIA世界耐久選手権（WEC）第3戦 第90回ル・マン24時間レースから19時間が経過。トヨタ7号車（小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス）がトラブルに見舞われ後退した。

夜明けを迎え、残り5時間という終盤に差し掛かったル・マンで総合トップを走るのはポールシッターのトヨタ8号車（セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮）だ。15時間経過時にパンクに見舞われ遅れを取ったもの、試練が僚友を襲った。

現地午前8時を迎えると昨年大会の勝者、7号車にフロントモーター関連の電装系トラブルが発生。幸いにもシステムの再起動によって再び走行を開始するが、その後スローパンクチャーに。現在、8号車に対して約1周近く遅れを取っている。

ハイパーカークラスのライバル、グリッケンハウス勢は709号車が4周遅れ、708号車が9周遅れの3-4番手と続く。アルピーヌはクラッチトラブルを経てポルシェカーブでクラッシュを喫し、17周遅れのクラス5番手まで後退した。

LMP2クラスは変わらずJOTAの38号車がトップを快走。1週遅れのクラス2番手には姉妹車の28号車が続き、これをプレマの9号車が5秒差で追いかける。

17時間が経過すると、ロビン・フラインス駆るWRTの31号車がインディアナポリスでスピン。初のセーフティーカーが導入された。昨年のクラスウィナーはここでリタイヤとなった。

LMGTE Proクラスは、首位を快走していた92号車ポルシェ911RSRが右フロントタイヤの破損に見舞われクラス5番手に後退。AFコルセの51号車フェラーリ88GTE Evoがリードする。コルベットはLMP2マシンに横っ腹を刺され、63号車に続いて64号車がリタイヤとなった。

LMGTE AmクラスはTF Sportの33号車アストンマーチン・バンテージAMRがライバル4台に1ラップ差をつけてクラス首位を走る。星野敏と藤井誠暢を擁するD’Station Racingの777号車はシャシーの損傷によりリタイヤした。