2021年第89回ル・マン24時間レースのハイパーポール・セッションが8月19日にサルト・サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車GR010 Hybrid（マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス）がポールポジションを獲得した。

7号車をドライブした小林可夢偉は3分23秒900のセンセーショナルなラップを刻み、過去5シーズンで4度目となるポールを手にした。ブレンドン・ハートレー駆る僚友8号車が0.295秒落ちの2番手に続いた事で、トヨタがフロントローを独占した。

各クラス上位6台による2ラウンド式の予選2日目”ハイパーポール”を終えた小林可夢偉は「ハイパーカーでポールポジションを獲得できて本当に嬉しいです。レースに向けて最速のクルマに仕上げてくれたチームの努力の賜物です。これまでのところは最高の仕事ができていると思います」とセッションを振り返った。

「冬から準備を重ねてきて、クルマが改善・進化していく様子を目にしてきました。十分な準備を経て臨みましたが、実際にはもっと遅いと思っていたので、今回のタイムには本当に満足しています。まさかここまで速いとは思ってもみませんでした（笑」

LMGTE Proクラスは、ケビン・エストレ駆るポルシェ911 RSR – 19がインディアナポリス・コーナーでクラッシュして赤旗中断となり、ハブ・オート・ポルシェがサプライズポールを獲得した。

LMGTE Amクラスは、88号車デンプシー・プロトン・ポルシェが2番手以下にコンマ5秒差でポールポジションを獲得。LMP2クラスはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ駆る38号車JOTAオレカ07–ギブソンがロバート・クビサ擁する41号車チームWRTを抑えてトップに立った。

「トラフィックもなく、少ない燃料で走れたから本当に気持ち良かった。ドライバーとしてはまさに本望だよ」とダ・コスタ。

「1回目のスティントはベストとは言えないものだったけど、2回目のランはフレッシュタイヤを活かして力強く挽回することができた」

「今夜のクルマは完璧だった。ナイトレースは大好きだけど、今週末はこのコンディションで数周しか走れてなかったから自信が持てなかったんだ。赤旗が出た後に少し心配になったけど、頑張り抜いた事で結果を手にする事ができた」

ハイライト動画

2021年 ル・マン24時間レース 予選・ハイパーポール結果

全62台はフランス現地21日(土)16時、日本時間23時にグリーンフラッグを迎える伝統一戦に向けて、FP4並びに土曜午前のウォームアップを通して最後の準備を進めていく。

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