F1シンガポールGPの中止が正式決定…鈴鹿日本グランプリへの影響の可能性も
F1シンガポールGPの2年連続での中止が正式決定した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響による国内規制が足かせとなった。
現地プロモーターは第6戦アゼルバイジャンGP初日が行われた6月4日夜、副会長を務めるコリン・シン名義で声明を発表。イベントを正式にキャンセルした事を明らかにした。
コリン・シン副会長は「2年連続での開催中止は非常に難しい決断であったが、シンガポール国内でのイベント規制を考慮するとやむを得ないものだった」と説明した。
今季のレースチケットは発売されていなかったが、プロモーターは昨年からの繰越チケットの保有者に対して全額返金を保証した。
シンガポールGPは秋のフライアウェイ戦として、ロシアGPと日本GPに挟まれるトリプルヘッダーに組み込まれていた。物流や時差及びコスト面から、ヨーロッパ域外でのイベントは地域別にまとめて開催される傾向にある。
F1はシンガポールGPの中止発表に際し「昨今の流動的な状況において、我々は全てのプロモーターと(開催に向けて)今後も協力していく所存であり、追加のレースに関して幾つかの選択肢を評価している」と述べ、代替レースの開催に意欲を示した。
シンガポールの穴を埋めるのはどの国のどのサーキットなのか? 既に無期延期が発表されている中国あるいはトルコの復活に加えて、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)での米国2連戦が有力視されている。
10月23-5日の開催が予定されている第18戦アメリカGPを2連戦として組み直すには、その第1レースを1週間前に開催するプランが考えられる。この場合、第17戦としてカレンダーに組み込まれている10月8-10日の日本GPは、1週間前倒しされる可能性がある。