トヨタGRヤリス RZ (Emotional Red II)
Courtesy Of TOYOTA

トヨタGRヤリス、英国カーオブザイヤー2021の栄冠…EVトレンドを打破「今世紀最高のパフォーマンスカー」

  • Published: Updated:

トヨタGRヤリスが、ランドローバー「ディフェンダー」、フォード「プーマ」、フォルクスワーゲン「ID.3」を破り、2021年英国カー・オブ・ザ・イヤー(UKCOTY)に輝いた。

過去2回のUKCOTYを制したのはテスラモデル3(2020年)とジャガーI-PACE(2019年)で、EVが大賞を受賞する流れが出来かけていた中、GRヤリスがこのトレンドを打破する形となった。

専用設計のシャシーに搭載されるのは、モーターではなくラリー用に新規開発された1.6リッター直列3気筒DOHCターボエンジンだ。何と272馬力を発生させる。

今年で8年目を迎えるUKCOTYは、英国内で発売されている新車の中で最も優れたクルマを選出するもので、29人のモータージャーナリストの投票によって選ばれる。

UKCOTYのディレクターを務めるジョン・チャレンは「GRヤリスには、かつてのホットハッチが持ち合わせていたようなエモーションが滲み出ている。それでいて、新しい技術のおかげで現代的な工夫もある。長年に渡って様々な車を運転をしてきた中で最も楽しかった」と高い評価を下した。

また、同じくUKCOTYディレクターのアリスデール・サティは「ヤリスGRはホットハッチの真骨頂だ。今のうちにこのスリルを味わって欲しい」と述べ、モータージャーナリストのイアン・ライナスは「現在入手可能なラリー用パフォーマンスカーの中で最も手頃な価格のクルマ」と評した。

更に、熱狂的な自動車愛好家のマット・ロビンソンに至っては「GRヤリスは、今年乗った最高のパフォーマンスカーであるだけでなく、今世紀に乗った中で最高のパフォーマンスカーかもしれない」とまで語った。

ベース車のヤリスは、先日第58回「欧州カー・オブ・ザ・イヤー2021」を受賞している。こちらは欧州9か国、9自動車誌が主催する欧州で最も権威ある自動車賞のひとつで、過去1年に発売された乗用車から最も優れたクルマ1台が選ばれる。

UKCOTY部門別受賞車は以下の通り。日本車としてはホンダ初の量産型EV「ホンダe」がシティーカー部門に、レクサスLCコンバーチブルがオープントップ部門に輝いた。

  • シティカー部門:ホンダ e
  • スーパーミニ部門:トヨタ ヤリス
  • スモールハッチ部門:フォルクスワーゲンID.3
  • ファミリー部門:シュコダ オクタヴィア
  • ラグジュアリー部門:メルセデス Sクラス
  • エステート部門:シュコダ オクタビアエステート
  • 小型クロスオーバー部門:フォード プーマ
  • ミディアムクロスオーバー部門:フォード クーガ
  • 大型クロスオーバー部門:ランドローバー ディフェンダー
  • クーペ部門:BMW 4シリーズ
  • オープントップ部門:レクサスLCコンバーチブル
  • パフォーマンス部門:トヨタGRヤリス