フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権（FRECA）に参戦中のティム・トラムニッツ（Tim Tramnitz）が、将来のF1ワールドチャンピオン候補の育成を目指すレッドブル・ジュニアチームに加わった。

18歳のドイツ人ドライバー（2004年11月16日生）は2011年にカートでキャリアをスタートさせ、2017年にADAC カートアカデミーOKJクラスでチャンピオンに輝くと、2020年にADAC-F4選手権とイタリアF4でシングルシーターデビューを果たした。

翌年に両チャンピオンシップでランキング2位に輝くと、2022年にトライデントからFRECAに参戦。今季はFRECAとユーロ・フォーミュラ・オープン選手権、そしてフォーミュラ・リージョナル中東選手権の3シリーズに参戦し、FRECAでは現在ランキング3位につけている。

F1デビューを果たした場合、ティム・タムニッツはドイツ人としてF1に参戦するセバスチャン・ベッテル以来のレッドブル・ジュニア・ドライバーとなる。

レッドブル・ジュニア・チームには現在、岩佐歩夢や荒尾創大を含む14名が所属しているが、ドイツ人ドライバーはティム・タムニッツのみだ。

FIA-F3選手権には現在、オリバー・ゲーテとソフィア・フローシュの2名がいるが、F1直下のFIA-F2選手権にドイツ人ドライバーはいない。

ハースとの間で2024年までの契約を結んでいるニコ・ヒュルケンベルグは現在、唯一のドイツ人ドライバーとしてF1に参戦している。ミック・シューマッハは2024年のF1復帰を目指しているものの、唯一残されたウィリアムズのシートを手にする可能性は低い。

レッドブル・ジュニア・チームは2005年の設立以来、ダニエル・リカルドやカルロス・サインツ、ピエール・ガスリー、そしてアレックス・アルボンや角田裕毅を含む計15名のF1ドライバーを輩出しており、そのうちベッテルとマックス・フェルスタッペンはF1ワールドチャンピオンに輝いた。